詩【廃材】

廃材みたいだな 廃材であればまだカタをつけられるから幾分マシなのかもしれないな

会いたいと思う間にいたずらに時が流れることがあるじゃない?
それだよ それなんだよそれ と思った矢先に再会の折にはもう違うんだよな

変わってしまっているんだよ
変わってしまっているつまりいつも思いもしないようなことばかり起こっては
しばしの休息を与えられ甘んじて受け入れられていくと
剥がされたかさぶた 貼られたレッテル
特上の私が出来上がっていくようでえてしてぶっ飛ぶのがわかるよ

嫌だな本当に嫌だな
腹の底から出てくる声と出所のわからないか細い主張
そいつらが織りなすものへの理解はほど遠く儚いし 天気の良い日に富士山が見える道がある
そう言う道がなんて呼ばれるか知っている?って言われたばかりには

答えは大体が正解と呼ばれるようなもので
そんな不確かぶった占いのような不正確さと正確さを疎んでは行く 疎んでは行く

そう
その通り
その通りだけど

履き違えちゃいけないよ同じ名前でも違うものってあるからね
特定の何某をわかりたくもないのもわかるけど
恥を忍んで聞くのさわかりたくもないものを

世を忍ぶ仮の姿があればと思う日もあるよそんな人ばかりで成り立ってる世が箱根細工みたいにハマることがある訳がないじゃない
そんな過去現在未来が失敗したテトリスみたいに積み上がってできているのが俺たちの今なんだってわかってるでしょ?

世を偲ぶ仮の姿があればと思う日もすでに過去に離れていってしまっているよ
それがまた一瞬の幸せを引き寄せて俺の胸を掴みぶら下がる 流れた涙や弾け飛んだ気持ちの溶けて行く先が君であり俺であり皆なんだ

廃材みたいだな カタをつけられるかどうかなんて知りやしないよな 同じ気持ちだよ
明日もう12月31日なんだぜ?信じられないよ廃材のような気持ちを有耶無耶にできないまんまこれなんだから手に負えないね
それでもやりくりして時間軸も思考も気持ちもクソみたいな何もかも全てが全て大きな括りでもある1年を跨がないといけないんだから不思議なもんだ

やろう
廃材みたいだけど

明日は窓を拭く

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