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UHA味覚糖「関西風きつねあげのまんま」を買いました。

「何か」みたいなお菓子。
というジャンルがあると思います。
「まるでワインみたいなジュースやんけ!」
とか
「しっかりご飯に置き換えられそうなドルチェやんか!」

みたいなことです。広島の福山市の『虎屋』が出している“そっくりスイーツ“シリーズは順調に、ナンバリングを重ねているようです。「甘じょっぱい」が幅を効かしていたスイーツ界において、見た目はしょっぱい、その味はあ〜まい。というギャップが素敵!路線を貫いていて素晴らしいと思います。そんないらないけど、個人的には。
(確かに『たこ焼きにしか見えないシュークリーム』は良く出来てる!)

そんな、お菓子界の潮流に竿をさす展開で、唯我独尊王道否裏街道のど真ん中を突っ走っているのが

UHA味覚糖 Sozaiのまんまシリーズ

「まるで〜〜みたいやんけ!」という意外性からのアップかまし、なんて姑息な手段は用いずに、ひたすら実物よりもちょっと小さい、および、ちょっとハードに決めているアイツです。
初めて、コンビニで見かけたのはコロッケだったような気がしますが、「へー」という感慨だけでスルー。
初めて、購入して食べたのは焼売だったと思います。

お菓子を食べて出てくる文言といえば、
「美味い」か「甘い」か「甘じょっぱい」か「こんな深夜に食べちゃった、どうしよう」あたりだったと思うのですが、この「まんまシリーズ」においては、
そのまんまやんけ!
というフレーズ以外は受け付けてくれません。
もう、美味い不味いをはるかに飛び越えて、ある状態をあらわす言葉しか出てこない。
これは、お菓子界と言わず、森羅万象の感受性への挑戦状といってしまうことにためらうことすらままならない。

今回、コンビニで発見した『関西風きつねあげのまんま』の感想も当然ながら「そのまんまやんけ!」になってきます。
関西風きつねあげを食べて、関西風きつねあげを食べたような味わいが楽しめるのだから、なんの文句も1ミリの裏切りもない。
お菓子を食べて得られると想像する驚きやトキメキを、剛腕でねじ伏せてくる感覚にただひれ伏すのみです。

なんか、うどんに乗っかっているお揚げを、その辺に放り投げて、2ヶ月ばかし放置した感じです。
しかし、ここで、確かな想いで伝えたいのはコレはそんな事してこしらえたような産物ではない。という事です。
このことだけは、しっかり伝えさせてください。ありがとう。

サプライズとか、新規性とか新奇性とか、奇をてらっておいて、中身が伴わないという失敗ばかりしているような気の迷いをぶら下げた自分のような人間に対して「関西風きつねあげのまんま」が語りかけてくれているのは、
ありのままの自分でいてね
という投げ掛けなのかも知れません。

攻略法を思い巡らせずにあえてど真ん中に投げたら、やっぱり打たれた。
みたいな、一周まわった感慨を抱くのでした。

というわけで、これからもますます目の離せないこのシリーズ。
今回の「関西風きつねあげのまんま」は5点です。
10点も0点もつけられない。5点です。


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