Σtoica(ストイカ)は引っ越します
季刊誌として2020年4月にスタートした阿部重夫個人編集のオピニオン誌「ストイカ」は、21年11月1日からオンラインに移行し、パソコンとスマホの両方で読める新ネット・メディアに生まれ変わります。サイトのURLはこのnoteから、以下の独自サイトに移行します。
https://stoica.jp/ (11月1日公開)
長らくお待たせしました。コロナ感染症の大波が何度も日本を襲うであろうことを見越して、20年10月に4・5号(秋・冬)合併号でコロナ大特集を組んでから約1年の〝休眠〟に入りました。ソーシャル・ディスタンスを要請される時代に、印刷した紙メディアを郵送するのはもう無理と考えたからです。そこで、創刊時から温めていた完全オンライン化構想を急ぎ、ネットメディアに移行する準備を始め、紙の媒体から卒業することにしました。
ネットメディアのアキレス腱は、長文の記事が読みづらいことと課金でした。私は大手新聞の整理部に籍を置いたことがあり、活版印刷の最後を看取った世代ですので、グーテンベルク以来のノウハウが凝縮された活字の世界への執着と郷愁は誰よりも強い。PCにせよスマホにせよ、もっとスタイリッシュに「美しい」と感じさせる画面にこだわり、デザイナーの協力を得て明朝体のフォントで読んで快感を覚える美しさを追求しました。
もうひとつは課金。紙の雑誌は遅滞なくお手元に届けるために、氏名、住所、電話番号など個人情報を扱い、かつセキュリティーを守らなければなりません。しかしネットメディアなら、課金さえスムーズに決済できるなら、購読者のメルアドだけで他は要りません。そこで思い切って読者情報を簡略化し、記入はメルアドとパスワードの二つだけとしました。この二つをお持ちの方が、単発購読や定期購読できる会員資格を持つことになります。
課金のためのクレジットカード情報は、すべてネット決済専門の米Stripeに委ねて弊誌はタッチしません。有料記事はとりあえず単発購読とし、カード情報が不適で決済が完了しないと、記事の冒頭しか読めず、全文が読めないシステムとしました。調査報道はプロジェクトごとに記者を募り、長期連載のキラーコンテンツを何本も同時並行で進めていくつもりです。
でも、ネットメディアを課金でクローズドにするのは本意ではありません。5号までの4大コラム「流視逍遥」「通奏低音」「風味花伝」「Apholists」に加え、政治ジャーナリストの田勢康弘氏の歌謡曲コラム「世は歌につれ」が引っ越したので、五大コラムが無料で読めます。
さらにブロガーの山本一郎氏が書くブログ「無縫地帯」が、ヤフーで抹消されてしまったため、過去記事ごと疎開、客分として健筆を振るってもらうことになりました。また休止していた編集人(阿部重夫)の個人ブログ「最後から二番目の真実」も再開、2005年暮れから書き続けた過去ブログも公開しますが、もちろんいずれも無料で読めます。
旧「ストイカ」は前払いの年間購読料(季刊4号分で3,300円)方式でしたが、ストイカ・オンラインは単発有料記事1本550円、1カ月定期購読は月1,100円とシンプルになります。ただ、11月からはコロナ第6波を警戒して試用版(β版)をスタート、定期購読は来春に持ち越すことにしました。
それまでは助走で微調整していくつもりですが、会員再登録によってメルアドとパスワードをお持ちの方々には、新着記事やサービスの詳細などを適宜メールで希望者にお知らせしますので、よろしくお願い申し上げます。
ストイカ編集部