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悲観的に計画し、楽観的に行動しよう

私たちは普段、いろいろなことに気を配りながら生きています。

例えば病気や貧困、事故やトラブルなどについてはできるだけ避け、関わらないで済むように用心して生活しているはずです。

私も自分にできる限りの備えは普段からやっています。

とりわけ健康に対しては節制を、貧困に対しては勤勉と倹約を、事故やトラブルには近づかない慎重さを持って可能な限り避けるように努めています。

きっとあなたも同じように生活の中で心掛けることを心掛けて、備えを怠らないはずです。

その取り組みそのものは本当に素晴らしい、人生の重要事項です。
誰に褒められることはなくても、それは間違いなくあなたや私にとって本当に価値があるものです。

では、これらのことを常日頃心がけていれば、100%病気や貧困や事故やトラブルに遭わずに済むでしょうか。

そんなことはないですよね。

どれだけ健康に気をつけていても病気になるときはなるし、自分次第でない要因で貧困に陥ることは誰にだってあり得ます。

事故も自分がどれだけ気をつけていても、例えば乗っていた電車が事故に遭うこともあれば、車の運転中に対向車がどう足掻いても避けられないスピードで突っ込んでくることだってあり得ます。

予期せぬトラブルも人生には付きものです。
楽しみにしていたイベントの日に限って天候が大荒れになったり、通れるはずだった道が土砂崩れで通れなかったり。

どれもこれも、自分次第ではどうにもならないことです。

では私たちはこのような自分次第でない出来事にどう向き合えばいいか。

この問題にはすでにストア哲学が2000年以上前に答えを出してくれています。

その答えは、自分次第で避けられるものは避ける努力をし、自分次第でないトラブルは人生には付きものだ、と最初から受け入れることです。

何事も自分の努力次第でどうにかなる!という思考の人はいざ計画通りに事が進まなかった場合、大きなショックを受けてしまいかねません。

だからこそ、自分次第ではない問題はどんなときでも起こり得るという前提で、悲観的に計画して楽観的に行動しましょう。

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