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「Caste」を読んで

こんにちは。
今回はちょっと重いテーマの本。
アメリカの人種差別についての内容です。

感想

最初から100ページくらい、恐ろしくて、読み始めて、カラダの震えが止まらなかった。
私は大学でアメリカ史を学んでいたが、実はホントにひどい所は何も知らなかった。

アメリカは一発逆転を狙える新天地。
アメリカン ドリーム
それは、黒人以外の白人の話
寄付文化が根付いたキリスト教国。
他者に優しく。
あぁ、それは白人の仲間内だけか、と。

インドのカーストより、酷いアメリカ。


私が全く知らなかったのが、
ドイツ ヒットラーがユダヤ人の人種隔離政策を導入する際に参考にしたのがアメリカの黒人差別。
どういう政策をしているくかを検討するにあったって、アメリカまでひどくは出来なかったと記載あり、衝撃的でした。

そう、アメリカの黒人差別は、皆殺しのホロコーストにはしていないが、ドイツのヒットラーよりひどい。
「一滴でもニグロの血が流れるアメリカ人男女は黒人として数えられる」という容赦ない冷淡さは、ナチスにとってもあまりに厳格すぎた。


皆殺しにしていないが、その分、恐怖を植え付けている。

20年前にヒトゲノム解読によってすべての人間は99.9%同じ。
なのに、宗教や人種で、差別してしまう人間。

読み終わって、経済繁栄をし、世界経済を引っ張っていっているアメリカ。
その経済発展の裏で、こんなにも深い犠牲の上に成り立っているのかもしれない、と思うと、アメリカ経済の力強さ、企業の成長力も
なんだか物悲しいカンジがしました。

そして、昨日もアメリカでの銃乱射事件が報道されていましたが、銃乱射、不当な暴行、逮捕は、今後も続くのだろうな、と思わざるをえない、ですね。

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