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高橋源一郎「答えより問いを探して」を読んで

こんばんは。
あまりにも読書感想文ためすぎました。
今後はためないようにしよう、と心に誓いたい(笑)
今回は以前テレビで見ていた評論家のイラストがカバーに描かれていて目に留まり、手に取った本です。

内容

冒頭に新しい学校の説明。学年がない、宿題がない、先生と呼ばれる大人がいない、時間割に普通の教科の名前がない、等々。とても興味深い学校。そんな学校で行われた2日間の授業の本。


おおざっぱな内容は、1日目は読むことについて。2日目は書くことについて。

例を出しながら、口語体で講義そのままに書かれていて読みやすい本。
そして小説家が読むこと、書くことについて講義している興味深い内容。

感想


1日目の冒頭から、この2日間の内容は本で出版されることが決まってます、って部分から始まる授業で、もうワクワクして一気読みしてしまいました。

私は小学、中学生のころから、国語のテストで、作者はどういう意図で書いたのか。主人公のこの時の心情を書きなさい、などの設問におおいに疑問を持っていました。
小論文で、この文章の結論は?というような問いなら、明確に白黒つけれる回答はあると思うが、小説では、どう読もうと、読者の自由じゃないかな、と長年疑問に思っていました。
なので、この本で小説家が自分で書いた本について、読者がどう感じ、読んだのかを知れたのがとてもよかったです!
ずばり、作者の意図した内容以外で受け取っていたとき、高橋源一郎さんは、そういう読み方もあるのね、って再度作品を読み直して再発見する、と記載されてました。
そう、小説は読者の自由に読んでいい、って事。

書く、創作するのも、自由でいいんだな、と心が軽くなる内容でした。

みんなにオススメの本です。


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