おくちのおしごと

肉体的な若さは日々失われていってる。

チャットをしていると、「彼氏はいるの?」と必ず聞かれて、

「いない」と答えると、「もったいないね」って言われる。

「せっかく若いのに彼氏とか作って楽しまないと」、って言われる。


首都圏に住んでいる体でチャットレディをしている私は、

顧客から見れば、出会いの場に行けばいいのに、それをすることなく

狭い1ルームで休みの日もチャットをして、若さを変態に浪費している

お金に困った訳ありの女の子なのです。


でも実際は、年寄りが寝静まった真夜中に

ど田舎の広い一軒家で、失われつつある若さを持て余して

1人静かにパソコンと向き合っている女の子なんですね。


確実に私の肉体的な若さは日々失われていってる。

このど田舎で、好きな男に見つめられることもなく、触れられることもなく

ただ失われていくぐらいなら、変態だろうがなんだろうが

今だけしかない私の若さを知ってほしい。

ずっとじゃなくていいから見つめて、愛でてほしい。

変態にとっては何でも良い道具の1つであることは知ってるけど、

愛でてほしい。

それがお金になって、東京に帰れる資金になるなら、今は良いと思う。

出会いのない田舎で、しくじったと思っている私にとっては、

実は変態と向き合う時間は、全然もったいなくなくて、

最大限に若さを活用している時間。


日々すこしずつ貯金が増えることで、心の余裕が生まれている一方で、

失われる若さへの焦りも、すこし気を済ませてあげているような。

でも、他人がつつけばすぐに崩れるような納得感を得ています。


愛情やお金を渇望して、固執している自分の欲深さに飽きれる。

そして欲望を満たそうと私にすりよる変態が愛おしい。

超不健全な毎日です!


でも、目的意識を持って人知れず地道にこつこつ何かをすることは

いつもドラスティックに変化を求め続けてきた私の人生において

はじめてのことです。




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