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『20Dシステム』の制作記 2021.12.号

◆WAPの見直し

・WAP(わっぷ)とは、「World Ability Pack」の略です。
・特定の世界観の特定のキャラクターは、本来はある程度成長をしないとアンロックしない特定のアビリティーを早期に使えるようになっています。それを可能にするルールがWAPです。
・例えば、新宿スイーパーXYZの【ガンスリンガー】は、【飛び道具】の能力レベルが未熟であっても、《掃射》や《クイック・ドロー》といった、本来の能力レベルよりも高度なアビリティーをアンロックしているかもしれません。

・『WAP』のルールを全面的に見直します。
・基本ルールには関係ありませんが、新宿スイーパーXYZには大きく影響します。
・これに伴いノゴノブの種族データの扱いを、WAP化します。


◆WAPの修正案

▶︎ルール1「WAPの獲得条件」
・基本ルールにはWAPは関わりません。アドオンを用いる場合、それぞれのアドオンによってWAPの獲得条件が指定されています。
・アドオン『新宿スイーパーXYZ』では、流星が10の倍数に達する度に、WAPを1つ獲得できます。複数獲得可能で、成長によって増えます。
・アドオン『ノーゴッド・ノーブレス』では、種族として1つ、クラスとして1つ、計2つのWAPを初期から獲得しています。ゲームの展開によって、WAPが変更されることもあり得ます。

▶︎ルール2「アビリティーのアンロック」
・能力レベルが足りていなくとも、ナンバーの若い基礎アビリティから順に、1つだけ先行でアビリティーがアンロックされます。
・基礎アビリティ5までを先行に頼らず自身の能力レベルでアンロックすると、固有アビリティAがアンロックされます。
・基礎アビリティ10までを先行に頼らず自身の能力レベルでアンロックすると、固有アビリティBがアンロックされます。

◆修正後のWAPの例

▶︎前置き
・WAPは、1〜10の基礎アビリティーと、AとBの固有アビリティーで、構成されています。それぞれにはナンバーが割り振られています。

・取り急ぎ、需要の高そうな【ガンスリンガー】【重火器使い】【トラップスミス】の3つを掲載します。次いで、【スナイパー】【ナイフ使い】【剣術】【パワフルコング】を優先的に追加する見通しです。


【ガンスリンガー】

・銃火器の中でも、拳銃の扱いや決闘に特化しているキャラクターを表現するパックです。

基礎アビリティ1:『射撃』(【飛び道具】★2)
基礎アビリティ2:『感知』(【感覚】★1)
基礎アビリティ3:『掃射』(【飛び道具】★3)
基礎アビリティ4:『擬似感覚器官』(【感覚】★ 3)
基礎アビリティ5:『クイックドロー』(【飛び道具】★5)
固有アビリティA:『決闘者の判断』
基礎アビリティ6:『武器改造』(【サバイバー】★7)
基礎アビリティ7:『弾道検出』(【感覚】★7)
基礎アビリティ8:『玉弾き』(【飛び道具】★16)
基礎アビリティ9:『急所看破』(【頭脳】★16)
基礎アビリティ10:『急所撃ち』(【飛び道具】★20)
固有アビリティB:『急所撃ち・上位』

『決闘者の判断』:対応能力【飛び道具】
 パッシブ効果。【飛び道具】の判定の達成度でも、【白兵戦】と同様に「戦闘応用力ゲージ」が上昇します。戦闘応用力ゲージは【白兵戦】と共有です。疲労コスト[1]。一連のチャレンジ間だけ、【飛び道具】の判定でも戦闘応用力ゲージの効果が適用され、他の能力の判定ゲージを流用が可能です。
『急所撃ち・上位』:対応能力【飛び道具】
 基本的には『急所撃ち』と同じ効果です。ただし、2つの条件のうち「相手の急所を看破している」が不問となります。


【重火器使い】

・銃火器の中でも、拳銃の扱いや決闘に特化しているキャラクターを表現するパックです。

基礎アビリティ1:『投擲』(【飛び道具】★1)
基礎アビリティ2:『感知』(【感覚】★1)
基礎アビリティ3:『射撃』(【飛び道具】★2)
基礎アビリティ4:『掃射』(【飛び道具】★3)
基礎アビリティ5:『闇の流通』(【悪事】★4)
専用アビリティA:『火薬格納庫』
基礎アビリティ6:『火事場の底力』(【運動】★4)
基礎アビリティ7:『武器改造』(【サバイバー】★7)
基礎アビリティ8:『殲滅』(【飛び道具】★7)
基礎アビリティ9:『ストレージボックス』(【サバイバー】★12)
基礎アビリティ10:『疲れ知らず』(【運動】★16)
専用アビリティB:『パワーファイア』

『火薬格納庫』:対応能力【射撃】
 対応規格が「ランチャー」の弾丸を購入する際、本来の『購入』判定の回数とは別に、1日1回ランチャー専用の『購入』判定を行うことが可能でです。また、「ランチャー」の弾丸を購入する場合、『購入値』が-1。
『パワーファイア』:対応能力【運動】
 規格『機銃(固定式銃、サイズLL)』の銃火器を手持ち武器として携帯・運用することが可能です。機銃を携えて移動することが可能となります。


【トラップスミス】

・火薬(ブービー)、槌、槍、落とし穴、ワイヤー、捕獲縄、落石 など、あらゆる罠の設置や管理に精通するパックです。

基礎アビリティ1:『野営』(【サバイバー】★1)
基礎アビリティ2:『感知』(【感覚】★1)
基礎アビリティ3:『手製武器』(【サバイバー】★2)
基礎アビリティ4:『カラクリ構造』(【機械技師】★2)
基礎アビリティ5:『拠点建築』(【サバイバー】★5)
専用アビリティA:『トラップゾーン』
基礎アビリティ6:『武器改造』(【サバイバー】★7)
基礎アビリティ7:『そんな事も有ろうかと』(【頭脳】★9)
基礎アビリティ8:『特殊素材加工』(【サバイバー】★9)
基礎アビリティ9:『ストレージボックス』(【サバイバー】★12)
基礎アビリティ10:『開発』(【機械技師】★12)
専用アビリティB:『死の領域』

『トラップゾーン』:対応能力【サバイバー】
 通常よりも防衛機能の高い拠点を建築できます。『防衛力』の算出式が変わります。[(推定工日数+素材レベル)÷5]ではなく、[(推定工日数+素材レベル)÷3]になります。
『死の領域』:対応能力【サバイバー】
 通常よりも撃退機能の高い拠点を建築できます。『撃退力』が2倍になります。



◆戦闘考察力ゲージ?

まず前提知識として、漫画『ハンター×ハンター』では、登場人物たちは戦闘の最中、戦いを通して相手のことを観察しています。それによって、本来は戦闘技能ではない技能や知識を戦闘に活用する等「頭の良い戦い方」を見出すのです。それがハンター×ハンターという作品の大きな魅力の1つです。

戦闘考察力

『HUNTERxHUNTER 15巻(著:冨樫義博 / 集英社)』より引用

『20Dシステム』には、このような「頭の良い戦い方」を簡易的に表現するルールが存在します。それが《戦闘応用力ゲージ》です。
積極的に【白兵戦】をするほどゲージが上昇し、直接的には戦闘に関係なさそうな【感覚】や【交流】や【社会】などの能力でも、直接攻撃を行うことが可能になります。

このゲージの呼び名について、実は随分以前からハンター×ハンターに合わせて《戦闘考察力ゲージ》に変えたいと思っていました。
ですが、変更箇所の記述が多岐に渡り膨大で、もし変更をしたらエラッタが大量発生するのが予見された為、二の足を踏んでいたのです。

しかし、年瀬ですので、大掃除気分で一気に変更したいと思います。
2022年からは、《戦闘考察力ゲージ》ですよ!



◆ハイ・アドバンス ルール

『ハイ・アドバンス ルール』とは、別に複雑な新ルールが加わるわけではありません。能力レベル21以降の『能力効果』が、各能力にそれぞれ5個づつ追加されます。
追加される能力レベルは、★25、★35、★50、★70、★100 の5つです。

今後、徐々に記述を増やしてゆき、夏前ぐらいに揃えたいと思います。
それに伴い、『プレイヤーズ・ハンドブック』における能力効果の記載も大幅に増えますので、ハンドブック全体のレイアウトを見直す見通しです。



◆拠点建築

拠点建築のルールは、アドオン『サバス オン・ランペイジ・Z』で重要となるルールなので、来年、ランペZと一緒に頑張ります!


◆20Dシステム(基本ルール)



◆ご支援のお願い

只今、オリジナルTRPG『20Dシステム』は無料公開しています。
しかし、開発環境の維持には少なくないお金が掛かっています。
お願い申し上げます。
お金に余裕のある方だけで構いません。20Dシステムを楽しんだ、もしくは九城の考えに共感した、という方がいらっしゃいましたら、多少のご支援を頂けますと助かります。

下記リンクのページより、ご支援をお受け致しております。
宜しくお願い申し上げます。


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