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キャンディーズ「春一番」とGSアウト・キャスト

キャンディーズの「春一番」。言わずと知れた昭和のヒット曲だしキャンディーズさんのことも好きではありましたが、発売当時から「アレンジがカッコイイ曲」として認知していました。イントロからアウトロまでエレキギターがとにかくカッコイイしキーボードとかベ-スとかドラムとかも気になるしオケだけで聞きたいと思う曲でもあるんですけど、そういえば誰がこの演奏を務めていたのか改めて調べてみたら、「アウト・キャスト」というバンドのメンバーが関わっているとわかりました。


以下は2018年03月01日の記事。

「春一番」は1976年にシングル・リリース。

リズムも「当時としては異常」なほどのハイ・テンポ。そこに水谷公生のアグレッシヴなギター・ソロが乗る。そんな作品を産み出したのは、作曲に加えこの曲では作詞も手がけた穂口、水谷、そして渡辺音楽出版のプロデューサーで、ヴォーカル・ディレクションも担当した松崎澄夫という3人。その3人がみなGS、アウト・キャストのメンバーだったということも興味深い。

アウト・キャスト・・・あまり売れずに1968年に解散してしまったそうで、全然知らなかったです。

さらに調べてみるとこんな方々。

このように、比較的地味な活動に終始し大ブレイクすることなく終わったアウト・キャストだが、さすが腕利きプレイヤー揃いの実力派GSだけあって、解散後のメンバーの動向が凄い。水谷(本名・水谷公生)はスタジオ・ミュージシャンとして、ベーシストの江藤勲と共に70年代以降の日本のポップス、歌謡曲のレコードの大半に参加しているとも言われている売れっ子ギタリストだし、轟(本名・松崎澄夫)は渡辺音楽出版のディレクターとしてキャンディースやアン・ルイスを手がけた後、アミューズ社長に就任。同社の副会長まで昇り詰めている。穂口は作曲家としてキャンディーズ「春一番」「微笑がえし」、アグネス・チャン「ポケットいっぱいの秘密」等のヒットを放ち、藤田は芸能プロダクション「トライアングル」の社長としてレイジー、菊池桃子、オメガトライブ等を育てた(09年他界)。大野はレコード・ディレクター/音楽プロデューサーとして活躍。中沢(本名・西川啓光)は鼓奏者である家業を継ぎ、純邦楽界打楽器奏者として活動し、音大で現代邦楽の講師も務めている。まさに音楽界の重鎮揃い。アウト・キャストを必殺仕事人GSと呼ぶ所以である。

なんと・・・。

いろいろびっくりの「春一番」誕生秘話を知ってしまいました。

アウト・キャストの楽曲も聴いてみるとけっこう良いですし、なぜ売れなかったのか。タイミングの問題だったのかなという気もしますが、わからないものですね。ただ、木の船の上に乗っかってるアー写はちょっといけてないかな・・



ロックバンドが普通にカバーしても全然いけそうなカッコイイ必殺の昭和アレンジをお聞き下さい。



追記・アルバムバージョンを見つけたので貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=NUvS4a5y8es

これ、出だしでちょっと鳥肌立ちました。

こちらは完全なるバンドサウンド、聴き物です。ぜひ。





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