何周目かの「英語勉強しなきゃ」にそろそろ決着をつけよう。

突然ですが、最近「英語勉強しなきゃ」と思ったことはありますか?

人生で英語を勉強するタイミングは何度かあります。
それらが目の前にあった時は英語を勉強する習慣があったのに、英語を使えた方が良いことはなんとなくわかっているのに、なぜか今は特に英語を勉強する気にならない。

なぜなら、今英語を使えなくても特に困らないから。

ふとした瞬間に「英語勉強しなきゃ」と思うのに英語の勉強は特にしていない。英語は好きで苦手意識もないけど、英語が話せる訳ではない。
そんな英語に対してずっと中途半端だった自分が、これまで同じところをグルグル周り続け何度も感じていた「英語勉強しなきゃ」についに決着をつける時がやってきました。

1.突然やってきた「英語を使うかもしれない仕事」

普段接する社員・お得意先・お客様は全て日本人。もちろん仕事で使うのは日本語オンリー。そんなごく普通の日本のOLとして働いていたある日、上司から英語が話せるか突然聞かれました。
聞けば新しい得意先との初商談が数週間後に決まっており、その際のメンバーの中には日本語がわからない方もいるとのこと。
英語が得意なイメージのある同僚がその仕事を受けるんだろうな…なんて思っていたものの、なかなか担当が確定しない様子。

英語に関して自信はありませんでしたが、正直私はその新しい仕事の内容にとても興味があったため少し気になっており、なんとなく上司に「ビジネス英語を勉強しながらでもよければ…」と立候補したところ、あっさり担当に決まりました。

2.とにかく何かしなければ

めでたく担当に決まったものの、既に初商談の日程が決まっていたこともあり、担当に決まった瞬間から気が気ではありませんでした。
とにかく何かしなければ、と思ってまず取り組んだのはNHKのビジネス英会話のラジオ講座。
実は、丁度この仕事を受ける数日前にネットでNHKのラジオ講座は教材としてかなりレベルが高く良質であることが話題になっており、ビジネス英会話を勉強することになったら自分も取り組もう、と思っていたばかりでした。
あれはこの仕事のためだったのか、というくらいあまりにもタイミングが良かったので、すんなり受け入れて仕事が決まった日から毎日取り組み始めました。

3.友人の助言

毎日仕事から帰ってきて英語の勉強。
自分のできる範囲でやれるだけやってみてはいるものの、やれどもやれども消えない不安。
英語の勉強を進める中で、レベルの高い教材やネイティブの感覚に近い表現がわかる書籍などにもつい目が行く日々。
悩みすぎてどうにかなりそうだった私は思い切って留学経験のある友人に相談しました。しかし、友人がくれたアドバイスは意外なものでした。

「英語を話さなきゃいけないならそんなに難しい表現は要らないから、まずは中高でやったレベルのことを復習してみて。あとインプットよりアウトプットの方が圧倒的に大事だよ。」

4.友人の言っていた意味と青天の霹靂

中高レベルの英語で本当に十分に話せるの?
英語話せるほどの知識ないのにアウトプット?

アドバイスには半信半疑だったものの他にすがるアテがある訳でもなく、私はアドバイスを信じてその日から友人に勧められたオンライン英会話のレッスンを受けてみることにしました。

ビジネス英語ほんのちょっとかじったし、初回なら基本的な挨拶くらいしか話さないんだろうな…なんて思いながら臨んだオンライン英会話。

あれ、英語が、出てこない…。

いっこく堂のモノマネではありません。
紛れもなく、オンライン英会話初回の私の気持ちです。

話したい内容はごく簡単なものでした。
それなのに、普段脳内で日本語を英語に変換して発するという行為をしない、もっと言えば英語で話しやすいテンション・表現・言い回しを意識すらしていないが故に、簡単な例文のような表現でさえもうまく話すことができませんでした。

さらに、その次に受けたビジネス英語の内容のレッスンはアウトプット慣れしていない自分にとっては明らかにレベルが合っておらず、そもそもの自分の英語力に対しての自信を大きく失うことになりました。

5.あれ、どんどん話せるようになってない?

こんな状態で本当にあの仕事できるのかな…ととことん落ち込みましたが、とにかく続けなければと思い基礎的なレッスンから受け直すことにしました。

拙い英語ながらも、地道にレッスンを続けるうちにどんどん英語を話しやすくなっていくのが身をもってわかりました。
正直これまで行ってきたインプット型の勉強の何倍も効果を感じたとともに、今まで英語の勉強においていかにスピーキングに時間を割いてこなかったかを痛感しました。

内容のレベルはともかく、英語を話すこと自体の自信はこの期間に確実に養われていきました。

6.そして当日・これから

結局初商談はというと、自分の会社側にも得意先側にも日本語と英語を両方話せる人がいたので私が英語を長々と話す必要などあるはずもなく、なんなら少し拍子抜けしそうになるくらい無事に終わりました。

とはいえ、ビジネスとしてお会いしたので挨拶や名刺交換、荷物のお預りなどの気を利かせるべき場面では程よくわかるレベルの英語を使った応対ができました。
また実際に今回のような場面に出くわしてわかったことですが、日頃からアウトプットの練習をしていたお陰で、目の前の転びそうな人に咄嗟に手を差しのべるくらいの身軽さで自分から英語を発することができるようになっていました。

英語をあまり話せないが故にトラウマになるような出来事は起きることなく、できる範囲で取り組んだことへの効果と達成感は十分得られた。
自分にとってこれ以上ないベストな形でした。

また英語を使って商談を進める上司の姿や「英語をもっと自由に使えたら自分の言葉で想いを伝えられるのに…」というもどかしさを身をもって痛感したことは自分にとって強烈な刺激になりました。

今すぐには必要なくとも、これから私がより興味のある仕事に携わり、この時代を生き抜いていくためには、絶対に英語が使えた方がいい。

自分で気付けたからこそ、今回感じた何周目かの「英語勉強しなきゃ」は今までのそれとは確実に違うものになりました。

数週間前、自分が担当に決まってから初商談の日までは本当に心が落ち着かなくてビクビクしながら勉強していましたが、この期間に効率的に英語を勉強する習慣が身についたお陰で、これからも気長に自分のペースで英語の勉強を続けられそうです。

もう二度と「英語勉強しなきゃ」に戻ってくることがありませんように。

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