時間がなくなるからこそ選択と集中を(幸福の資本論)

結婚して家庭を持てば、明らかに忙しくなる。
あるいは仕事で責任が増えれば、さらに忙しくなる。

自然と必要以上の交友関係は持たなくなり、人間関係は限定されていく。
家庭や家族、そして職場の人間関係。それ以外ではごく少数の友人くらい。

ここで、作家の橘玲氏の「幸福の「資本」論」を思い出した。

この本では幸福のための条件として
①自由
②自己実現
③共同体=絆

の3つを挙げ、それぞれに対応するインフラとして、
①金融資産
②人的資本
③社会資本
を定義している。

狭い愛情空間(恋人や家族)を核として、広い貨幣空間で自分の社会資本を構成し、それ以外は貨幣空間へ置き換えることが最適化されたポートフォリオである、と述べている。

職場の人間関係や友人も社会資本に属するものだけど、この本ではそれは自由にとっての障壁となるため、貨幣空間すなわち金に置き換えましょう、としている。現実的にはそこまで振り切った選択はむずかしいかもしれないけれど、基本的な戦略としては有効かなと思う。

維持コストが負債にならない程度で最低限の職場/友人の人間関係を構築しながら、あとは狭くて深い愛情空間にコミットしつつ、広くて非常に浅い貨幣空間にコミットして金を手に入れる。

忙しい社会人にとって重要なのは、このようにして資本を取捨選択をしていくことなのだろう。



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