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Week5 | 刺繍活動と仕事の両立



20200511(Mon.) - 0517(Sun.)

刺繍に目覚めて5週目。今週やったことを振り返り。

仕事集中タイムを導入してみた

刺繍を人生の目的に据えてからというもの、時間的にもモチベーション的にもどう目の前の仕事と両立するか、悩む日々が続いていた。
仕事に100%になれない罪悪感がさらに気持ちを仕事から遠ざけて、完全に悪循環に陥っていた。

先週末、ふっと吹っ切れた瞬間があって、いつか晴れやかに刺繍の道に進めるように、仕事はしっかりやろうと決意した。
その代わり、仕事の時間は枠を決めて、それ以外の時間は刺繍のことだけ考えてOKという自分ルール。反対に、仕事の時間内は、たとえ目の前のタスクが終わっても、余った時間でプラスアルファのことをしてしっかりパフォーマンスを出す。

ということで、平日は12時間、休日は2時間が仕事集中タイムになった。
それでも終わらないことはあるけど、以前より集中力があがっていい感じ。

毎日欠かさず刺繍することにした

もう一つ、どんなに忙しくても毎日欠かさず刺繍することに決めた。
刺繍を仕事からの逃避にはしたくないし、余暇の趣味にもしたくない。余裕があろうがなかろうが、自分の中の覚悟をたしかなものにする意味でも、刺繍にコンスタントに向き合うことにする。
現状、楽しいから全然苦ではない。

トリプルカメラのiPhone 11proを買った

写真が上手くなりたくて、思い切ってiPhoneを新調した。
当初はデュアルカメラで考えていたけど、せっかくなら一番良いものをという夫の勧めで、最新のトリプルカメラに。
奮発したので、撮りこなせるように上達したい!

青の色(仮)、制作2週目に

ということで新しいiPhoneで今つくっているのを撮ってみた。
ポートレートモードで背景をぼかすことができる。

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最初の樋口愉美子さんの習作は具象(植物)だったから、ひとつのモチーフを刺し終わるごとにちょっとした達成感があって、階段を登っていく気持ちで刺せた。
今回は抽象だから、全体が完成するまで中間ゴール的なものがない。
今はまだ手応えが感じられなくて、この方向でよいのか迷いながら刺している。空白が全部埋まったときの見え方が想像できないなかで、信じて黙々と刺し続けるのはパワーがいる。

ただ、先週時点では「図案が決まったらあとは全く修正できない」くらいに思っていたけど、今は、多少の軌道修正はできるしそうしたほうが良いと思ってきている。

そう思って刺したのが左上のチェーンステッチ。
当初は全面サテンステッチで流れるような表面にしたいと考えていたけど、色の変化だけでは単調に感じられてきて、ステッチ自体にも変化を持たせたいと思って。

完成したときに満足いくものにしたい気持ちと、刺す過程自体を楽しみたいという気持ちが、相反するような感覚にもなった。

全面サテンステッチにしたほうがもしかしたら素敵に仕上がるかもしれないけれど、刺す過程が退屈で、私自身が飽きを感じてしまったら、作品に対する愛情が薄れてしまうかもしれない。「完成度のためには忍耐も厭わず」といった気持ちには、どうにもなれないみたいだ。

そんな考えの変化があったので、ここからは面を埋める複数のステッチを取り入れて刺してみようと思う。

4本取りと2本取りの違いに手こずる

ということでチェーンステッチで刺し始めたわけだけど、どうにも気に入らない。チェーンが主張しすぎて、全体から浮いている気がして。

色をのせたいだけなのに、形の存在感が強くて、形に意味が生まれてしまう感じ。

それで前回の樋口さんの作品を見返してみたら、4本取りじゃなくて2本取りで刺してた!本数のちがいがこんなに表情に影響するとは。

下の写真の、楕円と上が4本取り、下の2列のが2本取り。4本取りのはチェーンの穴や陰影が目立ってサテンステッチが脇役になってしまう感じ。他のステッチとのバランスもあるんだなぁ。

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4本どりのを全部ほどいて、2本どりで刺し直した。
根気がいるけれど、楽しい。

名称未設定


玉結び・玉止めをしないで刺す練習中

狭い布のなかで何色も使い分けると、裏側が玉結び・玉止めだらけになって地味に刺しにくさを感じていたのだけど、この記事をよんで解決した!
上達すると、嬉しい。


雑誌『日本の美術』が届いた

刺繍についての論文を読んでいて、参考文献として頻繁に登場していたのがこの本。
鎌倉・室町時代の繍仏(しゅうぶつ)や桃山時代の小袖など、過去1,500年くらいの刺繍が知れて興味深い。

まだ全部読んでないけど、とくに興味を惹かれたのが、仏像の髪の部分に人髪を使っている例があること(仰天)!

刺繍には祈りの要素を感じるけれど、これはその極地とも言えそうだな。


NEXT WEEK

来週やりたいこと。
・作品をひきつづき刺す。
・大崎さんの論文を読む。
・刺繍をあつかうアーティストの情報を集める。

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