見出し画像

まだまだと思っていても成長はしてるもんだ

私の職場に
助産師学生が実習にきていて

緊張している姿をみると
私もこんなだったなぁと
懐かしく思います。

私が学んだ
実習施設の助産師さん達は
めっちゃ厳しくて怖い人が何人もいて

指導担当の助産師さんが
怖い人だった時は
ビビりまくっていたなぁ。

だけど今思うと
とてもありがたい。

2つの生命がかかってるんだもん。
厳しくて当然て思います。

昨今、医療介入が多くなって

自然な分娩経過を
知らない学生も多いと聞きます。


自然な経過と

促進剤を使ったり
麻酔薬を使ったりする経過は

全然ちがうのです。


私が実習していた頃は

助産師が必要以上に内診するのは
観察能力がないからだって言われた。



ほんとそのとおり。

経験を重ねると 

大体、陣痛間隔とお腹の張り具合
ママの声、汗のかき方、部屋の雰囲気とかで

どのくらい進んでいるか
なんとなくわかるようになってくるのです。


けど無痛分娩だとお産の進み具合は
内診しないとわからない。

けどさー
女性の最もデリケートな部分に
指を入れるのが
当たり前になってしまう感性に
どうしても抵抗があるんだよな。

必要だからしかたないけどさ。


昨日は学生とともに
3700g越えの赤ちゃんの出産の
お手伝いでした。


まあ、大きいから時間はかかる。 

子宮口全開したものの
なかなか赤ちゃんが降りて来れない。

陣痛がイマイチ強まらず
このままだと体力が消耗するだけ。

待っていても変わらない。 

学生にどうしたらいいと思う?と聞いても
降りてくるのを待つって。

促進剤もマックスに使ってるのに
降りてくるわけないじゃん。


でもわからないのは仕方ないよね。
学生だもん。



私は自分が学生の時に受け持った
継続ケースの産婦さんが

恥骨離開をして
自分ができることが何もなくて
自分に超絶ガッカリした思い出があって。


骨盤のことは学校でも
あんまり教えてもらえなかったし
知ってる助産師もあんまりいなかった。


だから助産師になってから
骨盤のことめっちゃ勉強した。


クラニオセイクラルも
解剖学や骨格の勉強するから
ほんと面白いし。



で、骨盤がひろがる姿勢を
してもらったら
赤ちゃんが降りてこれて
無事、誕生にいたったのでした。



お産も佳境に入ってるところで
あーしてこーしてって言ったのだけど
大変な中、頑張って動いてくれたママは
ほんとにすごい。
母は強し。  


助産師は黒子だと思っているから

必要以上に出しゃばらないよう
いつも意識してるけど

必要な時に
必要な助けをできた時

とても嬉しい気持ちになる。

学生だったあの頃より
できることが格段に増えた。

成長したな、私。

そしてママたちから
沢山のことを
受け取らせてもらって

本当にありがたい仕事。





学生のちょいちょいでてくる
自分本位な発言に
イラっとしながらも

今は目の前のお産を介助するので
精いっぱいだと思うけど 

そういうことが感じられる感性が
その学生にも育っていきますようにと
願うのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?