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(日記)歌会、髭男、復学など

最近の雑記です。


歌会にはじめて参加した。参加してよかった。自分の歌が、どんなふうに読まれ、受容されていくのか、それを5つもの別角度から目の前で実践してもらえるのはとても新鮮だった。思ってもみない語彙の選択に興味を持ってもらえたり、「その語はそっちの意味にとられるのか〜」など、気づきが盛りだくさん。

差しかけた傘の真下を遠からず虚空へと明け渡す約束

上記の歌を出したのだけれど、「虚空」という語彙が格好良い、この言葉を恥ずかしげなく言えるのは偉い、といった意見をもらった。それから、傘、空、に続いて「明ける」も連想っぽさがあると。そこは意識していなかったけど、確かに言葉どうしの響きあいを無意識下で調整しているのかもしれない。

何より、みなさんが歌を作るときにどんなことを考えているのか、脳内をシェアしてもらえたことが楽しかった。声だけの歌会だったけど、なんとなくその人のものの見方や、歌と生活の融け合い方が垣間見られたような気がした。

「歌の強度」「動く/動かない」など、短歌を語る語彙や視点のレパートリーをこっそり学ばせてもらえたのもよかった。


歌会内で、言葉の綺麗さに頼らないことを「Official髭男dismみたいな使い方をしたくて……」と言ったのだが、あんまり伝わる喩え方ではなかったな、と思っている。

個人的には、Official髭男dismの楽曲をはじめて聴いたとき、それまで無意識のイメージとして持っていた「歌に使われるべき言葉」をがっつりと逸脱しているように思えた。

「完成系を口に出すとシラけてしまいそうだから」(Stand by you)
「誰もハリボテと知るよしもない完璧なLie and Lie」(ノーダウト)
「君とのロマンスは人生柄続きはしないことを知った」(Pretender)

こう見るとそうでもないように思えるが……とくに漢語の使い方なのかもしれない。人生柄、世界線、完成系。無理に柔らかい言葉に開いたり、手近な概念やコロケーションを使うわけでもなく、独自の語彙で、独自の構造で描いているような面白さを感じた。(感覚的な証左としては歌詞がぜんぜん覚えられなかった。次に続いていく言葉がイレギュラーだから。)

独自の語彙、独自の構造、それでいて伝わるポップさ、を叶えたい、というのがマイブームなのかもしれない。だから、できるだけ「見たことのある綺麗な組み合わせ」を避けようとしたり、既視感のあるものを「本当にそうか?」と推敲したり、そうしたことを最近は気をつけている。

特にモチーフは決まったものを繰り返し使いがちなのでいちばんに注意している。自分の場合は「名前」「光」「花」「空」「海」「風」あたりを使用禁止にすると、一気に負荷がかかって強制的に違う視界がひらけて楽しくなる。


髭男はラジオで流れていた「Stand by you」で知り、ざっと聴いて「バッドフォーミー」を気に入り、「Laughter」でかなりちゃんと聴きはじめ、「Universe」で素直に好きになり、「アポトーシス」で尊敬するようになった。

上記以外の好きな曲は「ブラザーズ」「夏模様の猫」「FIRE GROUND」など。


オフィスで、アメリカ土産のキャンディをもらった。先日帰国したその人は「アメリカのアメの部分です」と真顔で言いながら配っていた。どぎつい色合いで、その人いわく「匂いが包装を貫通している」。私がもらったのは赤色のものでフィルムをほどいて「鉱石みたいできれいだね〜」と言うと「でも人工着色料ですよ」と隣の人に言われた。滅多に食べない、強烈な甘さがした。フィルムをよく見たら味はWatermelonだった。


ここ1か月ほどでアイドルにハマり出した。なぜか好きなメンバーが美しく活躍するたびに「くそ〜!」と思ってしまう、という話を妹にしたら、「それこそが推し感情なんだよ」と万感を込めて言われた。

好きになったきっかけが自分でもうまく言語化できなくて厄介だ。好きになってしまった今は、顔立ちも、背格好も、歌も、言葉も好きだし、これが「狂わされている」という状態なんだろうか……。

好きな曲は別のnoteにまとめました。

オタクキャパシティには限界があるらしく、アニメの録画が溜まってきている。今まで宵越しの録画になることはなかったのに。


まわりの人に歌集をすすめることに成功している。「たぶん好きだと思うし、刺さればいいなぁ」くらいですすめているのだけれど、「よかった」とひとこと返ってくるだけでやはり嬉しい。印象に残った歌に付箋を貼ってもらうと、自分とはぜんぜん違う箇所に貼られて返ってくるのもまた嬉しい。

実績↓

  • 青松輝さん『4』

  • 菅原百合絵さん『たましひの薄衣』

  • 湯島はじめさん『ジャッカロープの毛のふるえ』

『4』はそのままプレゼントしてしまったのでまた買いに行かなくては。


そろそろ復学しないといけない。

人によっては休学中も授業に出たり学校に行ったりするみたいだけど、自分は一切行かずに、ガチガチに月200h以上で楽しいインターンをしていた。だから大学生の世界にも学問の世界にも、とんとご無沙汰で、きちんと復帰できるのか少し不安でいる。

まず105分しっかり授業を聴く、ということができるのだろうか……それからきちんと復習をしたり、同じ研究室の人と関係を築いたり、手続きを忘れずにしたり、落とし物や忘れ物をしないように校内を移動したり……そうしたいろいろなことが壁に思える。

復学したいモチベががっつりあるわけでもないのだが(あるとしたら、適度な孤独が手に入ることくらい)、いろいろ考えた結果、文化的な下地を持っていることを諦めた場合、いつかどこかで後悔するだろう、と思った。これは揺るがなかった。

残り1か月で、いろいろと整えなければならぬ。頑張りたい。

あと、復学のタイミングで大学の短歌会に入ってみるのもありかな、と思っております。検討中。


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