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(日記)ディズニーの備忘録

21歳にしてようやく夢の国の楽しみ方がわかってきた。

妹と一緒にディズニーランドに行った。乗って、食べて、乗って、乗って、食べた。

正直、さいきん初めてディズニーそのものを「楽しい」と思うようになった。これまでも楽しかったけれど、「友だちとの遠出」という価値がだいたい勝っていて、ディズニーランド/シーはどちらかといえば媒介物だった。唯一無二のスペシャル感という巨大なメリットと、どれに乗るか、お昼どうするか、みたいな駆け引きが生じる微細なデメリットをもつ選択肢。

今回はそんなことを思わなかった。(わたしが妹を連れ回したというのもあるが……。)ディズニーの世界観に埋没できて、ふと「物語を読めば、いいんだ」と思った。文字を読んでその世界にずっと入っているように、ここでも、特に何も考えずに、目の前に広がっている景色や体験を楽しめばいい。

そう思えるようになったのは、楽しむコツをいろいろ伝授してもらえたから、というのもある。去年の秋にディズニーのプロと一緒にディズニーランドに行き、何から何まで教えてもらった。パスの取り方も、小さなごはんが美味しいことも、アトラクションやエリアのコンセプトも、ぜんぜん知らないことだらけだった。今回はそれを、さも自分が知っているかのように妹に披露しつづけていた次第です。

アトラクション

アトラクションでいうと、妹としてはビッグサンダー・マウンテンがいちばん楽しかったらしい。2回乗った。2回目はコースが違ってそっちの方が圧倒的におもしろかったのを、降りてから興奮ぎみに話した。終盤で右手に化石が見えるほうのコース。3大マウンテンは制覇したのだけれど、スプラッシュは「あれも面白かった」、スペースは「二度と乗らない。死を覚悟した」らしい。スプラッシュマウンテンは本当にレアなおもしろ回だった……開園直後にのったせいか船が渋滞しており、最後の最大フォールの頂点で止まって20秒くらい停止していた。「そこで止まる?」という感じで本当に笑ったけれど、妹にとってはとんだ初スプラッシュだっただろうな。「あれは処刑待ち」と言っていた。

ほかに乗ったものとしては、スターツアーズ(2回)、フィルハーマジック、ピノキオ、カリブの海賊、美女と野獣、イッツアスモールワールドなど。

アトラクションも、一期一会なんだな……と思った。席とか同乗者とかによって結構体験が違う。ビッグサンダーの2回目は「わーい!」という感じの上級者ばかりで全体的にハイになれた。反対に、美女と野獣はちょっと位置が悪かったのと、なんだかまわりはスマホで撮影をしている人ばかりでしゅんとしてしまった。

(美女と野獣は、迷いなく課金パスをとるほど好き。前回はみんな「膝に手」でライドしていて、最後の大団円では静かに全員が拍手……という、本当に劇場のような体験だった。あれが最高だとしたら今回は75%くらいなので妹に見せてやれなかったのが悔しい。)

美女と野獣や、フィルハーマジックではいつも泣いてしまう。歌の美しさがいちばん琴線に触れるのかな。

食べたもの

・ポップコーン(ブラックペッパーとミルクチョコレート)
……これまでパークに来てもぜんぜん食べていなかったけど、ポップコーンって美味しいんだと知った。ブラックペッパーがシンプルな味でよかった。

・ティポトルタ(オレンジショコラ)
……最初に「棒状のカントリーマアムみたいなやつ」と妹に説明したのだがぜんぜん違って自分の記憶力を疑う。

・照り焼きチキン
……前回食べられなかったのでリベンジ。おいしかった。米が欲しい。

・チュロス(シナモン)
……妹がココアに浸していて「賢い……」と思った。自分は胃のキャパがなかったのでブラックコーヒーを飲んだ。夕方の、疲れた頃に飲むコーヒーは真実の美味しさがある。クリッターカントリーの奥で、日当たりの良いベンチで食べた。「こうやってゆっくりするのもいいね」と妹が言って、そのことにはとても同意した。アトラクションに乗る以外の楽しさのほうがむしろ大きいのかもしれない。

・リトルグリーンまん
……はじめて3つとも食べた。いちごがいちばん美味しい、という意見で一致した。シンプルに美味しいお菓子で好き。

・チーズポテト
……終盤になんとなく購入したのだけど、思いがけず妹にヒットしていた。

ショーなど

ジャンボリミッキーに当選した。前回も当たっているので感覚がバグってしまうのだが、これって当選率どのくらいなんだろうか。うたのお兄さん・お姉さんみたいな2人が、笑顔とエネルギーの塊で眩しい。「ちょっと変てこな歌で〜」みたいなアナウンスがあって、これってやっぱり変てこなんだ、主観ではなく公式に……とちょっとクスッとした。

ミニーちゃんのイベント中だったので、パークはところどころピンクのリボンで彩られていた。もともとパレードは今回見るつもりではなかったのだけど、偶然、通りすがりに見ることができた。先頭の、大きくてピンクの馬車にミニーちゃんが乗っているのを見た。これまでミニーちゃんに特別な感情を抱いたことはなかったけれど、はじめてその純粋な「かわいい」を強烈に正面からくらってしまって、涙が出た。ピュアにかわいい。愛玩や慈愛とも違う、純粋なかわいさ。もっとミニーちゃんのことを知りたくなった。

買ったもの

せっかくだから耳は欲しいよね、ということで、帽子を事前に買った。自分がもともと黒いものを持っていたので、妹には色違いで白を。パークで外国の方に「それかわいいね! どこで買ったの?」と英語で言われ、咄嗟にうまく返せずポンコツ英語になってしまった……ネイティブでないから、学ばないと鈍っていくなあと反省した。(話が錯綜するけれど、カリブの海賊は全編英語で、これは理解がいらないのかな、どういう演出なんだろう、とちょっと思った。訛りが強くてあんまり聞き取れなかった……)

それから、前回買わずに後悔していた、美女と野獣の缶入りチョコレートを買った。本型になっていて、プリントが美しい……なんで美女と野獣に惹かれるのかあんまりわかっていないけれども、家にあるだけで嬉しいな。ちなみに前回はイヤーアクセのセットを買っていて、それもときどきつけている。


備忘録なのでまた書き足すかもしれない。

今回は短縮営業だったのと、休止中のアトラクションがいくつか(ホーンテッド・マンションやプーさんなど)あったので、近いうちに行きたいな。
妹も自分も、きょうだいディズニーの楽しさに味をしめてしまい、3月にはシーにも行ってしまおうか?という話が持ち上がっている。

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