改めてQ2(28mm)を使いこなす

M型フィルム機のM-Aを購入後、少し出番が減っていたQ2。その理由は、僕の中で若干28mmという画角に飽きが来ていたから。ただ、M-Aばかり使っているとフィルム代が嵩んでしょうがないということもあり、久しぶりに持ち出すことにした。

改めて使ってみると、このカメラの汎用性の高さはとんでもないなと思った。28mmであり28mmにあらずというか・・・このカメラだけは4700万画素という高画素を生かしたクロップありきで使うカメラだと思っているので、例えばGRIIIxによる40mmの切り取りや、それこそM-AにSummicron 50mmで切り取るイメージとは全く違う、構図を決め切って切り取ると言うよりは、RAWデータの素材を集めるカメラなんだなと改めて実感した。

こう言ってしまうと、適当に撮って後で切り取ってるのかと思われるかもしれないけどそうではなく、あくまでも被写体は明確に、かつ後から切り取る範囲もイメージしながら撮っているので、クロップはあくまでも作品作りの最後の調整というイメージ。クロップ出来るからと言って構図を適当にした写真は、いざクロップしようとしても上手くいかないものなのだ。

今日はモノクロ気分だったので、全てモノクロで。クロップの話をしたけど、最後の写真以外は全て28mmのまま。高画素の気持ちよさもあるのだろうけど、やはり28mmのカメラであることに変わりはないので、結局28mmで作品にしたくなってしまうのがこのカメラの不思議なところなんだよね。

元々は50mmくらいで切ろうかなとか考えて撮っているからなのか、広角でありながら被写体がちゃんと明確になっている写真が多く撮れていると思う。そういうことからも、撮っている瞬間よりも、家に戻ってPCで見た時に感動を覚えることが本当に多い、面白いカメラなのである。

ちなみに、ご存じの通りこのカメラ、撮影時点でクロップすることもできるけど、最近はこの機能全く使わなくなってしまった。JPEG撮って出しをしない限り必要がないと言うのもあるけど、28mmで画になる写真をキッチリ撮っておけば、その写真は後から50mm、75mmで切り取っても画になるとわかっているから。

例えば以下の写真、結局28mmを完成形にしたけど、元々は手前の食器にピント合わせて切り取ろうと思っていた。どっちもアリだと思う。

僕は、別にクロップ推奨派というわけでは全くないし、例えば別途愛用しているNikon Z5やGRIIIxではまずこういうことはしない。でも、ライカでありながらAFがあり、マクロも撮れ、何より高画素で、最近のファームアップで瞳AFまでついてしまったこのカメラだけは全くコンセプトが別というか、元々こういうことが出来るよと言って売り出されたカメラなので、積極的に使用しているし、むしろこういう使い方をすればいいんだと理解できるまでかなり時間がかかった。それくらい特殊なカメラだし、またそれがこのカメラの難しさであり魅力であり、理想的な使い方なんじゃないかなあと最近感じている。

そろそろQ3がアナウンスされそうだけど、長々と使っていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?