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The way to Aachen
セントレアからヘルシンキまで
今回は,出発した時のことを書こうと思います.
経路は,愛知のセントレアを出発し,成田空港,ヘルシンキ空港を経由しドイツのフランクフルト空港まで行き,そこから電車でアーヘンまで来ました.
当日は正直やっとか,という気持ちが強く,寂しさはもちろんありましたが,それよりもこれから始まる留学に胸を躍らせていました.
見送りに来てくれていた友達に別れを告げて,重たい荷物を預け,不安な保安検査へ向かいました.
その時,気がつきました."あ,俺,オーバーオールきてるわ"と.そうです.金属が服にたくさんあるのです.
その不安は的中し,見事に止められ,ボディチェックを受けました.それからも何度も乗り継ぎの度にこれか,と思うと面倒だなと心の底から思いました.
それはさておき,飛行機は離陸体制になり,滑走路を走り出しました.そこで一気に実感が遅れてやってきました.加速して行く機体と共に,膨らんでいく期待,そして不安の影.成田までの機内では,今なら涙を流せるな,という瞬間が何度もありました.
感傷に浸っていると,冷徹にも機体はすぐに着陸体制へ.
成田空港ではトランジットの時間として,4時間ほどありました.第2ターミナルからの出発だったのですが,第2ターミナルのお店が驚くほどに閉まっていて,最後の晩餐を日本食にしよう,と考えていた自分の考えは砕け散りました.
空いていた飲食店は,中華のお店とマクドナルドの2択でした.中華のお店は行列ができていたので選ばず,マクドナルドで,月見バーガーをテイクアウトし,飛び去って行く飛行機を見ながらデッキで食べました.
そして,恒例の保安検査を引っかかりながらもパスし,出国審査.ここでは機械にパスポートをかざし,カメラを見るだけで通され,”すごい楽じゃん!!”と驚きながら通り抜けました.
そして,出発の92番ゲートへと向かいました.
たくさんの人がいる中でも”明らかに留学生だな”と思わしき人たちに勝手な仲間意識をもち,心のなかで”頑張ろうな”とグータッチをして,機内へと乗り込んでいきました.
僕は時差ぼけを少しでも解消するために.飛行機のなかでは最初の7時間程度は起きているという計画でいました.が,しかし目が覚めるとフィンランドの領空に差し掛かろうとしているフィンランドの時間で午前2時.そうです時差ぼけ軽減計画は失敗に終わりました.
ここである事件が起こります.
スマートフォンの充電ができなくなってしまったのです.”あー,はいはい接続が悪いのね”と思い,コードを変えたり,向きを変えたりしましたが反応はなし.焦って,機内のWi-Fiを購入し(1時間で600円くらいした),ヘルシンキのiPhone修理店を探しました.何件か見つかり,そこまでの地図,乗り換えをメモに書き写しました.そして,心臓バクバクのまま機体は着陸していきました.
機体は,暗闇の中を静かに飛んで,静かに着陸しました.そして,ボーディングブリッジを歩いてヘルシンキ空港の中へと進みました.時刻は現地時間で深夜4時.まだ真っ暗な窓の外を見ていると,これが本当に海外なのか怪しいな,成田に帰ってきててもわからないぞ,などと考えながら,動く歩道を進みました.
そして,トランジット用の保安検査を受け(もちろん引っかかりました),入国審査へと向かいました.
難なく,入国審査をパスし,無事EU圏内に入ることができました.
ヘルシンキからアーヘンまで
トランジットの時間が12時間ほどあったので,iPhoneの修理のためにヘルシンキの街に行くことにしました.けれど,店が開く時間まで十分すぎる時間があります.そこで,最後の悪あがきとして,何度も充電を試みました.すると,とある角度から差し込むと充電できるのです!!機内では全くできなかったのに!!
このことに気づき,すぐさま空港内の売店へいき,現地のコンセントから充電できるようにアダプタを買い,空港内のコンセントで充電しました.
不安が解消し,気分も良くなり,朝も明けてきて,清々しい気持ちのまま,ヘルシンキの街へと向かいました.
ヘルシンキの空港を抜けて,地下鉄の駅に向かいました.地下鉄の駅は非常に深く,地下4階ほどの深さがありました.このまま,怖いところに連れて行かれたらどうしよう,などと考えながら先の見えないエスカレータを降りていきました.無事に,ホームに到着しました.そこには改札はなく,ホームの中央にただ 券売機があるのみで,そこでチケットを買うようでした.知らなかったので戸惑いましたが,なんとかチケットを買い,電車に乗り込みました.
電車で30分ほど経つと,終点につきました.ヘルシンキの中央駅のようです.他の乗客に紛れて,同じように駅の出口を目指しました.
特に困ったことはなく駅から出ることができ,観光したかった岩の教会に向かいました.街は,いわゆるヨーロッパという感じの作りで,どこを見ても美しく,楽しい道中でした.
幸い,迷うこともなく無事に目的地へと辿り着けました.
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しばらく,教会のベンチでゆっくりして,後にしました.この場所以外で行きたい場所も探していなかったので,中央駅にもどりながらお昼ご飯を食べようと思いながら歩きはじめました.
色々なレストランがありましたが,物価が高いしメニューも読めない言語で書かれていて,仮に入れたとしても注文が怖いと思いました.勇気がない自分は結局マクドナルドというどこでも食べれる,そして日本で最後の晩餐にした万能レストランにいきました.注文もタッチパネルで済ませるので会話は一度もなく,ただ Thank you! とだけ言い残して,マクドナルドを去り,近くの公園で悔しいな,けど美味しい,と思いながらハンバーガを食べました.あーあ,あの店員さんめっちゃかわいかったな.
お昼ご飯も食べ,特に用事もないので,空港に戻ることにしました.空港に到着し,またしても保安検査を受け,出発ロビーで待機していました.
約3時間を空港内を散策したり,本を読んだりして過ごし,ついに搭乗の時間となりました.
程なくして,機体は宙を舞い,僕は眠りに落ちました.3時間のフライトの大半を過ぎ,着陸体制になるころに目を覚ましました.着陸すると乗客がそろってマスクをつけ始めました.前のおばさんにマスクつけた方がいいよと教えてもらい僕もつけました.真面目なドイツ人の性格が現れているなと感じました.
フランクフルト空港からアーヘンまでは2時間30分の電車の旅でした.理由もなく遅れてくる電車に,”これぞヨーロッパ!”と少し興奮しながら乗り込みました.
1時間ほどで乗り換えのケルンに到着し,重い荷物を持ちながら階段を登り,反対側のホームへ.今度も遅れてきた電車に乗り込み,しばらくすると電車はアーヘンに到着しました.
アーヘンの街はすでに真っ暗で,街並みはあまり見えませんでした.現地大学のバディが迎えにきてくれていたので,一緒に寮まで行きました.お礼に日本のお菓子を渡すと,とても喜んでくれていたので,とても嬉しい気持ちになりましたが,全然帰る気配がなかったので, "ごめん,もう眠いわ"といい,帰ってもらいました.
到着した安心で,急に便意がやってきました.しかし,トイレにはトイレットペーパーは用意されておらず,仕方なく近くのスーパーマーケットまで向かいました.閉店時間の15分前にギリギリで滑り込み,なんとかよくわからないままトイレットペーパーを買い,なんとか間に合いました.
すぐにシャワーを浴び,沈むように眠りました.
以上が,アーヘンに辿り着くまでの総36時間あまりの旅の内容です.長い拙い文章でしたが,お読みいただきありがとうございます.
次回は,アーヘンの街についての内容を書こうと思います.
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