見出し画像

友人のちょっとした発言にイラつく心の狭さ

あまりにも自分の心が狭いもので呆れる。30歳になったというのに…これではまだ幼少期の方が寛容な心を持っていたのではないか。幼き頃の僕が30歳に対して抱いていたイメージはそんなものだったか。畏れ多き大人だったんじゃないか。こんなことでは令和の革命児らに顔向けできない。ならばいっそ、この醜態を世に曝け出して浄化しようではないか。

先日、友人と何気ないLINEをしていました。本当にまったく他愛のない雑談。僕も会話を楽しんでいたのですが、友人からのとある一言で僕の表情は曇った。特に脈絡はなく「久々ポケモン見たらオープニング韓国アイドルになってるんだな」と送られてきた。この発言にひどくイラついてしまった僕は既読スルーをかまし、翌日に申し訳程度のスタンプを1つ添えるのみだった。

こちらが実際のトーク画面。なんだこのドンキーのスタンプは。我ながらよく分からない。しかし、どれほど僕のハラワタが煮えくり返っていようとも、横に美しく並んだ白い歯の覗くフランキーな笑顔が全てを解決してくれる。スタンプって本当に便利だ。

サラリと流しましたが、僕がなぜ友人の発言にイラついたのか不明瞭なままでしたね。僕はアニポケを毎週見ているのですが、この友人は飛ばし飛ばし見ている。というのも、彼は結婚して子供もいるご身分ですので、暇な僕とは違い毎週欠かさず視聴する余裕はないのだ。なので、アニポケに限らず他のアニメも”つまみ食い見”していることがある。ご多忙の身だという事情を把握していながらも、僕の心の奥底から「久々に見たじゃないだろ…!ちゃんと全話見ろ…!」という厄介オタクが飛び出してきたのだ。これが怒りの根源。・・・だと思っていましたが、どうも腑に落ちない。何か別の部分に隠された怒りポイントがある気がする。

自分ではどうにも分析しきれずモヤモヤしていたので、別の友人に尋ねてみました。もちろん愚痴としてではない。話の入りは「僕がくだらないことでイラついてしまったんだ、聞いてくれよ」と自嘲気味に。

すると、なかなか鋭い指摘をしてくれた。いわく「韓国アイドル」の部分が気に食わないのではないかと。つまり、ただでさえ飛ばし見というミーハーな見方をしているのに、加えて「韓国アイドル」という、これまたミーハーな着眼点で言及してきたことにイラ立ちを覚えてしまったのではないか?と。飛ばし見という部分に関しては家庭事情を鑑みれば仕方がないとしても、韓国アイドルは見過ごせない。もちろん韓国アイドルが悪いのではない。友人の徹底したミーハーぶりが僕の堪忍袋を刺激したのだ。仮に、これが韓国アイドルではなく少しマイナーなアーティストで、友人がそれを話題に挙げてきたら今回ほどはイラつかなかったでしょう。情けない。本当に自分が嫌になります。週5日働いて、家事や育児もこなし、いよいよ家を購入するという極めてまともな友人。かたや僕は週4日のリモートワークでのらりくらり、子や配偶者はおろか恋人すらいない。そんな社会のお荷物がアニメ1つを巡ってカースト上位の存在に楯突こうというのか!?身の程を知りなさい。

社会のぶら下がり要員になってしまっただけでも恥ずべきことなのだ。だったら心くらい豊かであろうじゃないか。社会のためになることはできずとも、せめて隣人を愛せ。心に飼うべきは魔物ではなく小さき勇者だ。世界を救う主人公ではない。はじまりの町のすべての民に仁義を尽くす、そんな存在を宿そう。まずは友人に詫びを入れ、感謝するところからだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?