第1話"伝説のCAドラマ”「スチュワーデス物語」
1983年の秋、日本の数あるCAドラマの中でも、最も話題となった作品がTBSから始まった。
その名は、「スチュワーデス物語」。主演の堀ちえみさんが言うセリフの中に「ドジでのろまな亀」と言うセリフがあり、「スチュワーデス物語」=「ドジでのろまな亀」と言うぐらい多くの視聴者の記憶に根強く残っている。
武藤勝弘(ムトウ・カツヒロ)も、その一人で当時は夢中になってドラマを見ていた。小学6年生のカツヒロにとって、ヒロインの松本千秋が同期の仲間たちと悪戦苦闘し、一人前のスチュワーデスに成長するストーリーよりも、その千秋が憧れ、敬愛する村沢浩(ムラサワ・ヒロシ)教官の役どころに関心が強かった。
「あ~、村沢教官って、いいよな~。あんなに、いっぱいのカワイイ女の人達から黄色い声援を浴びる事が出来て、なんて羨ましい。俺も大人になったら村沢教官みたいに、女の人からいっぱいモテたい。」とカツヒロは妄想していた。
12歳の小学生が考える事なんて、本当に子供じみている。まだ、カツヒロは将来の夢とかやりたい仕事なんか考えた事もない。そういえば、保育園の年長組の時に、お誕生日だからと言う事で、先生がお誕生日カードというを作ってくれたっけ。確かまっしろな色紙に真っ赤なインクのスタンプで私の手形を取って、それに将来の夢、何になりたいか?を聞かれて、カツヒロは直ぐに答えられなかった。
お友達の男の子たちは、野球選手とか、パイロットとか、宇宙飛行士みたいな気の利いたセリフをいとも簡単に言えていたのですが、カツヒロは1-2秒固まったうえで、出て来たセリフが「お父さん」。
それを聞いた保育園の先生方は、一瞬、笑顔になって、「勝っちゃんはお父さんにあこがれているんだ~。かっこいいね。」と言ってくれたけど、カツヒロの本当の気持ちはそうではなかった。ただ単に何にも思いつかなくて、突発的に出て来た言葉が「お父さん」だっただけで、自分の父親に憧れをもっていたとか、尊敬しているといったような、とってもお利巧で良く出来た子供が言いそうな意味は全くない。
むしろ「お父さん」と言うのは自分の父親に対する気持ちではなく、「世間一般の妻がいて、子供がいる意味でのお父さん。」の事なんだけど、、、。
だけど、お誕生日カードを見た、両親はスゴク喜んでくれて、特に父親は自分の事を慕ってくれているんだと勘違いして、特に喜んでくれた。
さすがに「スチュワーデス物語」が現実の世界とかけ離れていると言うのは、まだ幼いカツヒロにも想像がついた。いわゆるオーバーアクション、くさい演技とでも言うのだろうか、松本千秋のハチャメチャぶりが、あまりにも凄くて、大人が見たら「そんなわけない。」とか、ツッコミどころ満載なんだろうけど、その現実離れした世界観が世の中にウケていた。
しかしながら、もう直ぐ思春期を迎え、異性への興味が大きくなる12歳の男の子にとって、まだまだリアルな世界の「スチュワーデス物語」と言うのは想像できず、
ただ「将来、村沢教官みたいになりたい。女の人にモテモテになりたい」と言うのがカツヒロの夢だった。
つづく。
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