見出し画像

第51号『ルパン三世 THE FIRSTの話をしよう』

ルパン三世のテーマを聴いた事ない日本国民は居ないんじゃないかってくらい有名な曲だと思ってるし大好きだ。サックスでこの曲吹けたら格好良いだろうなと何度か考えた事があります。原曲から年毎にアレンジを入れたりして聴いてて飽きないOP曲、ずっと聴いていられる。

そしてルパン三世と言えば、コナンと競演したり、TVスペシャル放送やっていたり、金曜ロードショーで「カリオストロの城」とかやっているので忘れてたんですが劇場版となると超久々。

今年2019年春に原作者であるモンキー・パンチが亡くなり、石川五右衛門の声を長年演じた井上真樹夫もこの世を去りました。なのでルパン新作映画は絶対見に行こうと思ったわけです。

今日は誰もが知っている大泥棒、ルパン三世の映画の話をしましょうか。

皆が愛したルパン三世映画

 THE FIRSTのあらすじ

かのアルセーヌ・ルパンが唯一盗むことに失敗した秘宝ブレッソン・ダイアリー。
その謎を解き明かした者は莫大な財宝を手にするといわれている。
そんな伝説のターゲットを狙うルパン(CV:栗田貫一)は考古学を愛する少女レティシア(CV:広瀬すず)と出会い、2人で協力して謎を解くことに。
しかし、ブレッソン・ダイアリーを狙う秘密組織の研究者ランベール(CV:吉田鋼太郎)と、組織を操る謎の男ゲラルト(CV:藤原竜也)が2人に前に立ちはだかる・・・。
ブレッソン・ダイアリーに隠された驚愕の真実とはいったい!?
パリ、メキシコ、ブラジル—
かつてないスケールのお宝争奪戦が幕を開ける  (HPより引用)

映画を観ていて思ったのは、あれ?ルパン三世の筈なんだけれど・・・なんというかストーリー構成が、凄く『スプリガン』でしたw

なのでスプリガン好きにもお薦めできます。ナチスの残党とかなかなか中二心にぐっと来る組織を使うじゃないですか。映画はそうでもないけれどゲームでのナチス表現が緩和化したのは去年というタイムリーさ。日本ではそうでもないけれど外国ではナチスやハーケンクロイツなどそれを想起させる表現NGだったりするのでなかなか攻めたなぁと、そこを評価したい。

今作の映画は、王道と言えば王道、THE FIRSTというサブタイだけあってルパンシリーズの初期のオマージュが強い。

とりわけカリオストロの城のオマージュが強いwカリオストロは好きな人多いから仕方ないと言えば仕方ない。皆、過去にとんでもないものを盗まれてしまったからな。

ルパンのお約束の展開をこれでもかと言うぐらい詰め込んだルパン映画でした。もうここまで来ると様式美ですね。

お約束過ぎて展開はある程度読めてしまうのに、大野音楽に合わせて動くキャラクター達を観ているとなんだか許せてしまう。

三枚目なのにトラップを潜り抜けて最後に不適に笑う所とかもう最高だ。次元も五右衛門も不二子ちゃんはもう少しだけお色気シーン欲しいと思ってしまった。CGの作り込みに関しては次元が一番好き。

3D化に関して思ったこと

長年やっていたルパンは2Dアニメなので3Dになると一定数の方は2Dアニメで映画やって欲しかった人も居るのかと思うので補足をば。

とりあえずこの劇場版OPを見て欲しい。しっかり2.5次元アニメに仕上がってるから!特にこのOPの次元が煙草に火を点け銃ぶっ放す所とかめちゃくちゃ格好良くないですか?

そしてミラクルロマンカー、フィアット500 チンクエチェントですよ!ルパンと言えばベンツですがこの車も同じくらいファンから愛されてる車です。

本物はあんなに馬力ないし、あんな速度でカーチェイスしたら車体がバラバラになってしまうのにルパン仕様だと許せてしまう。可愛い車体に似合わない馬力と速度を見事に詰め込んだロマンカーだから仕方ない、1台下さい。

ブレッソン・ダイアリーも3Dの楽しさを詰め込んだギミックだし、秘法の3つの試練も3Dを生かしてた。なので3D化に関しては特に問題なかったように思われます。3D化といえば『ドラゴンクエストユアストーリー』で警戒心を抱いてしまった方もいるのかな

まとめ

ルパン三世 THE FIRSTが初めてのルパン三世でも楽しめる王道の物語構成でした。逆に言えばルパンシリーズを愛しすぎてる人にはオマージュに懐かしさを覚えるものの展開は読みやすいから少し物足りないかもしれない。それでも新しい世代にもルパンを知ってもらおうとするための「THE FIRST」だとするならこのぐらいでちょうど良いのかもしれない。

昨今、表現規制やらなんやらでフィクションであっても、青少年に悪影響を与えるとか出版社にクレーム入れたりする人が居るので高校生の不良は煙草を吸う漫画表現なくなったりするじゃないですか。ルパンは泥棒なので盗みという犯罪を犯しているわけですが、それでもそれに対して上記のようなクレーム入れる人見た事ことがないです。泥棒を格好良く描く作品なのにです。これって実は凄い事なんじゃないかと思いながら帰路に着きました。

個人的にはとんでもないものを盗まれまるほどの感動はありませんでしたが、初期ルパンをリスペクトしてお約束の展開で閉めるので良作映画でした。ん?ずっと昔に既に盗まれてるパターンじゃね?(´▽`)彼のようにどんな状況でも楽しむユーモラスさが欲しい

いつも読んでくれてありがとうございます(´▽`) また面白ければ「スキ」を貰えると嬉しいです、noteアカウント無くてもスキは押せますので是非 またマンガ好き、ゲーム好き、アニメ好き、映画好きのフォロワーを募集しています。条件に当てはまる方はフォローバックします