SQの2021年第2四半期決算

SQが2021年第2四半期決算を発表しました。

売上は予想$4,990mに対し、$4,681m(▲$309m!)

EPSは予想$0.40に対し、$0.66(+$0.26!)でした。

売上が大きくミスしているようにみえましたので内訳を確認しました。

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1.売上内訳

・Transaction revenue:$1,227m(前四半期$960m、前年同四半期$683m)

・サブスク売上:$685m($558m、$346m)

・Bitcoin売上:$2,724m($3,511m、$875m)

売上ミスの要因はBitcoin売上の減少によるものでしょう。

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2.利益内訳

では利益(粗利)の内訳をみてみましょう。

・Transaction :$543m(前四半期$435m、前年同四半期$294m)

・サブスク:$561m($469m、$296m)

・Bitcoin:$55m($75m、$17m)

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3.粗利率

粗利率

・Transaction :44%

・サブスク:82%

・Bitcoin:2%

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SQにとって、Bitcoinセグメントのビジネスモデルは、Cash AppユーザーのBitcoin取引に、わずかな利益を乗せたものです。

言い換えると、Bitcoinセグメントはそれ自体で大きく利益を稼ぐというよりも、利用者の利便性を向上させるための位置づけです。

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なお、Bitcoinに関する減損損失をQ1は$19.68m、Q2は$45.26m計上しています。いずれも粗利益の範囲内ではありますが、これらを反映(粗利ー減損損失)すると、Bitcoinセグメントの利益は$55.32m、$9.26mとなります。

4.所感

Bitcoin売上の減少により売上が予想を下回っていますが、もともと大きな利益貢献をしているセグメントではないこと、会社全体のEPSは大きく予想を上回っていることから、売上予想のミスそこまで目くじらを立てるものではないと思います。

ビジネスの結果、SQはCashをきちんと稼いでいます。これはバランスシートの現金∔有価証券投資をみれば明らかです。2020年6月末では$2,687mの現金∔有価証券投資でしたが、2021年6月末は$5,596mと、1年間で倍になっています。

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決算発表と同時にAfterpayの買収を発表しています。

引き続きSQに注目していきたいと思います。

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