芸能の基本はドサ回り


ドサ回りについて、日本語俗語辞書から引用しました。

どさまわりとは芸能人が地方興行をして回ることである。どさまわりの『どさ』とは佐渡(さど)の倒置語で、江戸時代、賭博で捕まると佐渡へ島流しになったことから、賭場に役人が踏み込むことを『どさ』といった。一旦島流しになるとなかなか戻ることは出来ないが、同様に当時の旅芸人も一旦地方へ巡業に出るとなかなか戻れなかった。ここから、そうした地方での活動をどさまわりと呼んだ。芸能人の地方巡業はデパートや商店街、祭りなどのイベントが多かったことから、こうした活動全般をどさまわりと呼ぶ人もあるが、厳密には中央(拠点)での活動は含まれない。


まず思ったのは、「佐渡」をひっくり返して「どさ」と言ってたなんて、芸能界って大昔からこーゆーことをやってたんすね(笑)


それは置いといて、芸能で食べていくというのはドサ回りが基本だというのはずっと変わらなくて、昔はキャバレーやクラブ、演芸場や劇場など、ショーを売り物にする場所を回るのが定番でした。
それが今はライブハウスや健康センター、ショッピングモールなどに、時代の流れとともに移り変わってきただけで、やってることは同じです。

私は若い頃に「ダニー飯田とパラダイスキング」というグループに在籍していたおかげで、このドサ回りというのを数多く経験できました。
その経験がこんなに役にたつとは、当時は考えもつきませんでしたが。


もう知っている人もいないと思いますが、昔は芸人紹介誌で「ショウ イン ジャパン」というのがあって、キャバレーや営業イベント先の人たちがこれを見て、呼ぶ芸人を決めていたのです。
演歌歌手やバンドはもちろんの事、マジシャンやヌード・ダンサーやものまねの歌手や芸人などなど、所属事務所ごとに、カタログ的に掲載されていました。
今の世の中にも、ネット上にこうした情報サイトも必要かもしれませんね。
自立型での活動が増えるでしょうから。

ショッピングモールが全国的に増えていますが、ほとんどの場合ステージやイベントスペースが用意されているので、音楽のアーティストの活動の場の一つとなりつつあります。
基本的にはノーギャラで、物販は自由にできて手数料なしというパターンですが、ステージや機材の使用料や、物販の手数料を支払わなければならないケースもあります。

何れにしても、ショッピングモールはドサ回りという言葉のイメージはありませんが、今後は活動の拠点としてはとても有効な場になるでしょう。

先日も「プレ葉ウォーク浜北」というショッピングモールへ行ってきましたが、イベント自体を楽しみにしてくださるお客さんも増えています。
そのため、各ショッピングモールもイベントに力を入れてきていますので、今からコネクションを作っておくことをお勧めします。



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