音楽の才能だけ切り取って評価してもらうのは難しい

CDが売れることで成り立っていた音楽ビジネスは、アーティストの背景が見えなくても、その楽曲を手に入れて聴きたいというユーザーの衝動が、購買ににつながっていました。
なのでレコード会社は、録音した音源をプロモートし、販売することで成り立っていたわけです。

ところがどうでしょう。
現在では音楽を聴くのは無料もしくは定額制で聴き放題というのが一般的になり、レコードやCDを買うのはよっぽどのファンかマニアだし、聴き方も再生するのではなく、携帯プレーヤーかスマホというのが主流です。

つまり録音物を売るというビジネスモデルは成立しなくなり、そのアーティストの人となりの魅力が伝わるとか、話題性があるとか、何らかの形で炎上するとか、人の目に止まらないと埋もれてしまうので、個人レベルで発信することが必須となるわけです。
でもネット上には、想像もつかないくらいの数の音楽が溢れかえっているので、素晴らしい楽曲であっても、ネットにアップする行為は大海原にコップの水を撒くようなものです。

そこで重要になってくるのは、時代を読む力とアイデアと発信力です。
もうね、今までのパターンで一生懸命やっていても、疲弊するばかりで前に進んでる感がないばかりか、もしかしたら後退してんじゃね?というような感覚に襲われるでしょう。

何度も言ってきましたが、これからは動画の時代です。
しかも来年は5Gが導入される予定なので、変化や進化は加速するどころか、むしろどういう状況になるのか想像がつきません。

なので音楽アーティストも生配信や動画で音楽だけアピールするのではなくて、YouTuberを目指せとは言いませんが、有効に活用する方法を考えたほうがいいです。
音楽系のアーティストは、動画というとライブかMVという発想になりがちですが、他にもやれることはたくさんあります。
テレビ番組的なものも作れるし、音楽とは関係ないものでもアピールできることは無限にあります。
そう、アイデアと発信力です。

もう一度言いますね。
音楽アーティストだから、動画はライブかMVという発想は思考が止まっています。

現在世の中に名前が知れ渡っているアーティストはいいんです。
それはそれでやり方があります。
でもこれから音楽で活動していくのなら、今までの考え方ややり方は一度リセットしてみて、可能性を探りましょう。
あなたの能力の再開発です。

これだけ変化が早い時代を生きているのですから、1年前に考え実行したことが時代遅れになる可能性も大きいんです。
だから勇気ある撤退が必要な時もあります。
そして全てのことが自己責任です。
誰のせいにもできません。

録音物を売るという発想から自分をアピールするという方向にシフトし、何ができるのか探りましょう。
アイデアはあちこちに転がっています。
そういう視点でみていれば必ず見つかりますから。

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