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何があっても自分を責めない

音楽仲間であり、大変仲がよかった友人を自死で亡くしたことがあるのですが、彼は重度の鬱を患い、精神的なアップダウンを繰り返しながら治療を続けている最中でした。

時々電話をかけて安否を気遣いながら、元気づけたり励ましたりしていたのですが、ある時電話したその日が彼の誕生日で、コンビニで弁当を買ってきて一人で食べていると寂しそうに呟いていました。
もう何を言っても否定ばかりで、「もうダメなんですよ」しか言葉が返ってこなくて、嫌な予感がしていましたが、数日後に帰らぬ人となりました。

辛かったですけど、そのことで自分を責めたことなど一度もなくて、人生の責任者は自分ですから、他人が介入などできないのです。
あの時何か言葉をかけていたらなんて思わなかったし、できることはやってきたので、彼の判断がそうだったのだと、ただ受け入れました。

精神的にバランス崩している人や鬱病を発症している人が増えていますが、とにかく自分を責めないようにして欲しいです。
自分を責めるエネルギーは、破壊はすれどもよい状態へ導いてくれるものではないし、反転させない限り泥沼でもがくことになります。

もし今の状態に不満があったとしても、それがずっと続くわけではないし、その経験が無駄なわけでもなく、それを通して学ぶものがあるし、魂の成長につながるものが必ずあるということです。
精神的に落ちている時には、そんなことすら考えたくないというか、受け入れたくない状態だとは思いますが、結局のところ受け入れた上でクリアしていくしかありません。

僕自身も何度か落ち込み眠れない夜を過ごしましたが、とにかく自分を責めないようにはしていました。
頭がボ〜ッとして何も考えられない日もあったし、波間に漂うボートのように、流されるまま、ただ毎日を過ごしていた時期もあります。

またエネルギーが満ちてくる時が必ずやってきます。
そしたらまた立ち上がって、少しずつリハビリしていけばいいので、長い人生のうちにはこんな時間もあるよねってことでいいですよ。
上がったり下がったりあるから、いろんな視点でものごとが見れるようになるわけだし。

今回言いたかったのは、「自分を責めない」ということだけです。
その思考はホントに自分を壊すし、何一ついいことはないんです。
それをしっかり理解して、自分を大切にして欲しいと思います。


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