実績や経験が少ないほうが有利である理由


ビジネスが売り上げ優先になってしまったことで、何を差し置いても「売れる」ことが最優先で、内容がどうであれ、売り方がどうであれ、売った奴が偉いという価値観がまかり通ってきました。

必要のないモノを大量生産して、欲しいと思っていない人に無理やり売りつけようとする製造業、視聴率さえ取れれば何やったっていいテレビ業界、出来レース、バーター、タイアップで売ってきた音楽業界。

ただどの業種も、限界に達していることや、今までのやり方は通用しなくなったことはわかっていても、どうすることもできません。
まるでブレーキが壊れたクルマで崖に向かって走っている状態です。
小手先の改善策で乗り切ろうとしても無理なのですが、一旦リセットすることを選択すれば、生き残ることができます。

例えば音楽ビジネスで言うと、金額的には一旦二桁くらい縮小したところで採算がとれる方法を構築していけばいいのです。
今までのように、大きく投資して大きく回収しようとすると大コケしますからね。
会社ってスタートした時は少人数で収益も経費も小さかったはずです。
大きくなっていくことで安定を手に入れることもできましたが、今は図体が大きことが足かせになっています。
今まで経験したことがない急速な変化に対応できないからです。

レコード会社やプロダクションといった会社単位で動かしてきた業界ですが、個人やアーティスト単位でやっていくことができるようになったので、最終的には法人化するかどうかの判断はあると思いますが、最初はなるべく小さい単位で始めて、試行錯誤しながら少しずつやり方を覚えていけばいいんです。
今までのやり方が全く通用しなくなったのですから、新しいやり方を自分たちで開発していくしかないんですから。

大きい単位で仕事をしてきた人にとっては、それを縮小することや一旦リセットするのって本当に難しいし勇気がいることですが、これから始める人は固定概念や慣習やしがらみがありませんから、自由な発想でやっていくことができます。
実績や経験が少ない人のほうが有利なんです。

2017年は地球単位で世代交代が始まっています。
それくらい大掛かりなシフトが起こっているんです。
どんなに安定した大きい企業でも、崩壊するのはあっという間です。
これからは組織もルールもマニュアルも必要ありませんから、自分自身で考え行動を起こすしかありません。

「個」としての自分の能力を、自分で引き出し育てていくことが「セルフプロデュース」です。
これができれば怖いものなしです。
そんなことできるのあかなぁ?と考えているあなた!
やる前から諦めたり自分自身で限界を作るのはもうやめてください。
自分の可能性を試すのには最高の環境が整っているのですから。






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