能力を最大に引き出すことが才能を生かすこと


誰しも何かしらの才能を持っています。
何も無い人なんて誰ひとりいません。

ただその才能に気づいているかどうかということと、生かせているかどうかということはあります。
自分で気づいて上手に生かす人もいれば、他人に引き出してもらって初めて気づくということもあります。
しかしどちらにしても、才能がまるで無いなんて人は存在しません。

ところが自分の才能というのは、自分自身で認めることが難しかったり、自分ができることは特に素晴らしいというほどのことではないと捉えてしまってる人が実に多いのです。
あ、たまに必要以上にアピールしすぎてウザいと思われるケースもありますけどね(笑)、これは才能というより人としてどうなのかという部分なので、持っている才能とは違う意味でのこのバランス感覚は必要ですが。


楽器でも同じですが、演奏が上手な人というのは楽器の能力を最大に引き出します。
例えばピアノで言うと、鍵盤を弾いたら音が出ますが、実は鍵盤を弾くことによってハンマーが弦を叩き音が出ます。
ですから鍵盤に伝える指先の微妙な力加減が音に出るのです。
右手の親指、中指、薬指の三本で同時に弾いた時に、薬指だけ力が弱いと和音のバランスが崩れます。

叩くように弾いても、手首のスナップでハンマーが弦に当たる強さを自分で調整しながら弾くことによって、いい音になります。
逆に雑に弾くとストレスが溜まる音になることもあります。
このように弾き手によって音の印象が変わるのは、その楽器の能力を引き出せるかどうかということが影響しているのです。

自分の才能を自分自身で認めることが難しいというのは、自分のことを客観的に見れないということもありますし、自己評価が低くて自分ができることなんてたいしたことではないと決めつけてしまってることが非常に多いのです。
これは他人と比較して自分を否定してしまったケースがほとんででしょう。

何度も書いてきましたが、他人と比較することは何の意味もないのでもうやめましょう。
そして自分の才能やできることを認めましょう。
まずそれができないと、生かすことなんてできませんから。
この「認める」という行為が第一歩です。


走るのが速いとか、絵が上手い、料理が得意、計算が速い、パソコンには詳しいなどなど、人によって個性の違いはありますが、周りの人がうらやましいな〜と言ったところで本人は、「何の役にもたたないしたいしたことではないですよ」みたいな否定をする人ってよく見かけませんか。
謙遜ではなくて、否定をするパターン。
これは自分もあったのですが、手放さなきゃいけないクセの一つですね。
そういうふうに見る、捉えるクセがついているんです。

役に立つとか立たないとか、自分よりもっとスゴい人がいるとか、関係ないんです。
今ここにいるあなたの才能について周りの人が認めてくれているのですから、それを素直に受け取りましょう。
つまり認めるんです。

そしてその才能や得意とすることは、実は自分が思っている以上に役に立つ時があります。
だから自分のダメなところをさがすのではなくて、いいところを認めましょう。
それだけで人間関係も変化してきます。

「これができないから私ってダメなんだよね」と口ぐせになってたり、「私のどこをなおしたらいいかな?」なんて友だちに聞いてませんか(笑)
試しに何名か集まった時に、一人に対して「こういうとこがいいと思う」とか「こういう性格が羨ましい」など全員が評価する会みたいなことをやってみてください。
照れがあるならお酒の席でもいいです。

自分が気づいてない自分が発見できますよ。
へぇ〜他人からはこういうふうに見えるんだとか、欠点だと思っていたことが評価されたとか意外なことに気がつけるでしょう。
この会のことを「褒め会」と名付けますか(笑)


先にピアノに例えて言いましたが、楽器は能力を引き出してあげることでその能力を発揮しますが、人間は自分で自分の能力を引き出し育てることができます。
このコツがわかれば面白いですよ。
実はね、これがセルフプロデュースってことなんです。
べつに特別なことではありません。
セルフプロデュースすることで、自分の能力を何倍にも引き出すことができますから、この術を学んでいってほしいなと思います。

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