聴くたびに胸がキュンとするREBECCAのMOON
発売されてからすでに35年が経っているなんて信じられませんが、僕にとって死ぬほど思い出深いアルバムがREBECCAのPoisonです。
なぜかというと、アシスタントディレクターとして、このアルバムの全てのレコーディング作業とジャケット撮影に立ち会ったからです。
当時はレコーディングというとスタジオにこもりっきりで、深夜というか朝方まで作業が終わらない日があったり、昼夜逆転することもしょっちゅう。
ウソでしょ?って思うかもですが、スタジオの時計の針が7時を指していても、それが朝なのか夜なのか一瞬わからない時もありましたよ(笑)
例えば朝7時にレコーディングが終わっても、午前中から会議なんてこともあるわけです。そんなときは一睡もせずに会議に出て、一度家に帰って仮眠をとってからまたスタジオみたいな日々でした。
拷問のように聞こえるかもですが、当時のレコーディングってそんな感じだったんですよ。
発売日が決まってプロモーションや営業施策が進む中、レコーディングというのはスケジュールどおりには進行しないもので、会社から散々脅かされながらスタジオに通っていたことを思い出します。
最終的にマスタリングが終わった朝は、この日にマスターテープを納品しないと、発売に間に合わないというヤバい日でした😅
マスターテープを抱えてそのまま東京駅から新幹線で、静岡にあるプレス工場に向かったのですが、寝てしまわないように顔を叩きながら車窓を眺めていたことが懐かしいです。
ちなみに「せんぱい」って声が入ってると言われる件ですが、発売後まもなくそのことが話題になり、ディレクターと二人でレコーディングスタジオのスピーカーとヘッドフォンで何度も確認しましたが、そのような音声は入っていませんでした。
レコーディングの最中も何度も再生して聴いているし、参加しているミュージシャンやレコーディングエンジニアが聴き逃すわけもないんですけどね。
まぁ一応念のため(笑)
このアルバムの中でも特にMOONは名曲中の名曲です。
いまだに大好きな人も多いのではないでしょうか?
レコーディングで印象に残っているのは、イントロ8小節目の4拍目に一発だけ入っているティンパレスのアクセントです。(動画の0:14の箇所)
これはパーカッション中島オバヲさんのリムショットですが、次の小節から小田原豊さんのドラムが入ってきて、明らかにスネアと音色が違うのでわかると思います。
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