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現代社会はおかしいと気づくことから始まる

今から30年ほど前になりますが、レコード会社でバリバリに働いていた頃、とあるレコーディングで午前中に機材をスタジオに運ぶ必要があって、朝の8時くらいにスタジオ前にクルマを停めて、スタジオの人が来るのを待っていました。

そのスタジオはJR代々木駅近くにあって、駅から会社勤めの人たちが大勢歩いてくるのを眺めていたのですが、その表情は暗く、みんな辛そうにしていて、まるで奴隷が収容所に向かって歩いているような光景でした。
そこには笑顔などないし、眉間にしわ寄せ、せかせかと早足で歩く姿を見ていてショックを受けたことを覚えています。

当時の僕はといえば、仕事が楽しくてしょうがなかったし、長いときには3ヶ月ほど休みがない時もありましたが、それは会社が休みをくれないのではなく、毎日が楽しいから休みなど必要なかったんですよね。

それとは対照的に、代々木駅前で見た人たちの収容先に送還される奴隷のような姿は、とても同じ社会に生きている人たちとは思えませんでした。
自らが選んだ会社とはいえ、出社するときになぜこんなに辛そうなのかが理解できなかったし、それを当然のことと受け入れていることにも疑問を感じましたが、それは本人の選択なのでどうすることもできないんですよね。

ここ何年かはコロナ によって働き方が変わったと言っても、それはまだ少数の人たちのことであり、多くの場合は気温が高くて灼熱地獄であろうが、台風が直撃しようが、電車に乗って会社に行くしかないと思い込んでいるように思います。

会社に行かなくても在宅でできる業務はたくさんあるのに、まず会社に行くことが仕事になっているのはどう考えてもおかしいです。
会社に交渉することだってできるのに、習慣になってしまってるというか、周りもそうだから自分もそうするしかないというような、極めて日本人的な思考から離れられないのでしょう。

僕は人事異動の辞令を拒否して会社をクビになったこともあるし、別の会社では毎年行われる社員研修にも行かない人間でした。
会社の言いなりにはなりたくないし、自分がやりたい仕事ができないなら、そこにいる必要はないと考える人間だったからです。

当時は変わったヤツだと思われたただろうし、わがままな人間と烙印を押されていたかもしれません。
でもね、就職した会社の言いなりになるのっておかしくないですか?
なんか人権を無視されてるような気にならないですかね?

世の中はそんなものだと受け入れちゃダメなんですよ。
あくまでも主役は自分なんですから。
奴隷のような生活が長く続くと、その環境を疑うこともなくなるし、言われたことを言われたようにやるだけの、抜け殻人間になってしまいます。

会社の中で誰にでもできる仕事を延々やってきた人たちは、これからAIに仕事を奪われるので、会社にとって必要のない人間になってしまうことは明確です。こんなに会社のために働いてきたのにと愚痴を言ってももう遅いんです。

いいですか。これは厳しい世の中になったということではなく、今までおかしい環境だったのに疑いもせず、そこに胡坐をかいて自分で考え行動することをしてこなかった結果です。
会社に依存してきたことで、本来持っていた能力が発揮できなくなってしまったのです。

今の会社や仕事が楽しくてしょうがない人たちは、それが自分で創造し選んだ結果なのだろうし、これからもその環境の中で生き生きと仕事ができるでしょう。そうではなく、本当は嫌なのに給料をもらうために今の会社で仕事をしているという人たちは、これから先どうなりたいのかを真剣に考えた方がいいですね。

自分には才能がないとか、そんな力がないと思っているとしたら、それは洗脳されてそういう思考になってしまったということ。
もし自分のことを認められないなら、それも同じで自分がそういう考え方になってしまっただけで、誰の責任でもないのです。

地球は全て自分の責任において判断し行動する時代に入ったのです。
もし会社に依存し言われたことを聞くことで守られると勘違いしていたとしたら、これからはキツくなることは必至です。
精神的に自立しなければ、自分の能力も発揮できず、何のために生きているのかすら見えなくなります。

逆に精神的に自立している人たちにとっては、これから面白い世の中になります。古い地球の価値観から解放された喜びはハンパないですからね。
自分ルールで自由に生きていくことを知ったときには、今まで経験したことのないような感動と興奮を体験することになりますよ。




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