筋肥大のためのインスリン使用方法

(この記事は指導でも処方でも推奨でも無く、筋肥大目的のインスリン使用による事故を防ぐことを目的に書いています。)

インスリンに関して、その他の薬剤同様、基礎的な知識もほとんどないまま使用するトレーニーが驚くほど多くいます。「インスリンは血糖を上げるホルモンですか?下げるホルモンですか?インスリンと逆の働きをするホルモンは?」といった超簡単な質問にも答えられないレベルです。とても危ない・・・。

そして、様々な筋肉増強剤の中でも、インスリンだけを使用する、というトレーニーは実は結構います。それは、

①ドーピングチェックに極めて引っかかりづらいから(実質ほぼひっからない)
②インスリンは最強のアナボリックホルモンだから(男性ホルモンより強い)
③テストステロンのように、やめても付いた筋肉が落ちたりしないから

といった理由でしょう。

①のドーピングチェックに引っかかりづらいというのは、インスリンは構造はただのペプチドであり、身体からすぐに代謝されるため、ステロイドのように何カ月も尿から検出されることがないからです。ただ、これは倫理的な話になるでしょうから、ここでは言及しません。

筋肥大を目的とする場合、やはり②③のとても重要になります。

なぜ、インスリンはそこまでアナボリック作用が強力で、ついた筋肉が落ちないのか、それは、筋肉に通常あり得ない量の糖質を取り込むことが可能になるからです。

筋肉に通常あり得ない量の糖質を取り込めるということは、通常あり得ないアナボリック環境を作ることができるということです。当然、筋肉はパンパンに膨れ上がりますので、カーボローディングのタイミングでインスリンを注射する人も多くいます。

糖尿病の治療に使われるインスリンには、いくつかのタイプがあります。以下をご参照ください。

(画像はネットから引用しています)

筋肥大を目的とする場合、どのタイプのインスリンを使うのか?それは、超即効型です(理由は、この記事では説明しきれないので、ここでは割愛)。

そして、この超即効型のインスリン、どれだけの量、どのタイミングで使うのか?そして、同時にどのような栄養(糖質以外も含め)を摂るべきなのか?また、低血糖のリスクを下げるにはどうすれば良いのか?

以下の表にまとめてみました。

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