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アウトドア中古市場が生み出す2億円のビジネスチャンス

5分で読める、最新の経営ヒントを毎朝お届け。日経新聞の記事の中から、マーケッター視点で「今、知っておくべきデータ」をピックアップ。ビジネスマンの「やりたい」の成功確率をアップしてもらいたい!そのために、必要な視点やマーケティング戦略立案のノウハウを紹介しています。

記事の要約:

アウトドア用品大手のスノーピークが、4月にリユース事業の子会社「スノーピークサーキュレーションコア」を設立。中古のスノーピーク製品を回収し、品質と安全性を確認・修理した上で再販売するリユース事業を始める。これにより、資源循環を促進しサステナビリティの実現を目指す。

同社では買い取った中古品の状態を入念にチェックし、必要な修理を施して“スノーピーク認定中古品”として販売。これにより消費者は安心して中古品を購入できる。リユース品の利用をきっかけに新品への移行も期待される。

アウトドア愛好者には環境意識が高い人も多く、資源の有効活用は共感を得られるとみている。当面の事業目標は年商2-3億円。今冬以降にリユース品の本格販売を開始する方針。



アウトドアブランドの資源循環で新たな需要開拓

アウトドアブランドがリユース事業に参入した意義とは。スノーピークの挑戦から学ぶ成長のヒントとは。

アウトドアブランド最大手のスノーピークが、使わなくなった中古製品の回収・再販事業に乗り出しました。筆者はこの動きに、成熟期のアウトドアブランドが成長の糸口を模索している姿を見て取れました。

リユースでブランド価値向上と事業拡大狙う

スノーピークは4月、リユース事業の子会社を設立。中古の同社製品を回収して品質管理と修理を行い、“スノーピーク認定中古品”として販売する事業を始めました。

これにより、資源循環を促進してサステナビリティへの配慮をアピールできるほか、リユース品を通じて製品ファンの裾野を広げ、新規需要の掘り起しを図る狙いがありそうです。

成熟期のアウトドアブランドにとって正解の一手

このリユース事業がアウトドアブランドにとって正解の一手であると考えます。アパレル業界などでもリユース市場が注目されていますが、アウトドア用品には商品の寿命が変化する特性があるからです。

ライフステージが変化するとキャンプグッズは急速に使われなくなります。成長期の子供向け品も同様です。スノーピークがこの特性を逆手にとった好プレーと言えそうです。

また、自動車業界の事例を引用すると、リユース市場を開拓することで、中古車から新車への買い替えサイクルの促進に成功した例があります。アウトドア用品でも同様の効果が期待できるでしょう。


今日の問い

  1. 貴社の製品やサービスには、使用頻度が変化しやすいものはありますか? その場合、リユース市場をつくることで新たな需要を掘り起こす可能性はありませんか?

  2. 貴社のブランド力は十分に発揮できていると思いますか? 中古品事業でブランド力を高められる余地はあるでしょうか?

  3. 貴社では製品の修理サービスを行っていますか? ある程度の品質管理ができるのであれば、中古品事業による収益源になり得ると思いますがいかがでしょうか?


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