生きる力=稼ぐ力。子どもにどう教えるのか。

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先日、4歳の娘がBASEでネットショップをはじめた。自分で描いた絵を売る「おえかきおみせ」。初期登録の設定はやってあげたけど、お店をすると言い出したのは娘だった。

きっかけは、偶然立ち寄ったLEGOショップ。ウインドウの中にある、かわいい馬車がつくれるLEGOのキット。たぶん5000円くらい。「欲しい!ママ、これ買う!」「えっ!ママは買わないよ。」「だって欲しいもん。」「じゃあ自分で買いなよ〜♪」冗談半分でそう言うと、「よ〜し!自分でお金を稼ぐぞぉ〜!早く帰ってお店を開こう。早く!」と突然やる気を出しはじめた。

てっきり、お年玉で買うのかと思っていたから、"自分で稼ぐ"という発想には少し驚いた。ただ、4歳の娘には、日頃から「お金」という存在や役割を、身近に考えてもらえるようには育ててきた。

例えば、わたしが家で仕事をしていると、「ママなにしてるの?」と聞いてくる。そんな時は、「お仕事(インタビュー記事制作)だよ。この文章を書いたらね、ママはお金がもらえるの。だからそれで、美味しいものを食べようね!」っとお話をする。

家でお手伝いをたくさんしてくれた時は、「手伝ってくれてありがとう!ママの役に立つお仕事をしてくれたから、その分のお金だよ。」と少しだけおこずかいを渡す。何度か繰り替えしていると、お金が溜まっていくことも覚える。そして、一緒に買い物に行く時は、そのお金を彼女自身が持って行く。欲しいお菓子があれば、わたしとは別会計で自分でレジを通過する。

まだそれぞれの硬貨の価値まではきちんと把握できていないので、1000円で買い物をさせてしまうと、おつりでたくさんの小銭が返ってきた時に、"増えた"と勘違いさせてしまう。なので、基本的には細かいお金(10円、100円)を持たせて、お買い物をすると枚数そのものが減っていくようにし、"お金は使ったら減るんだ!"という感覚を味わってもらう。先日は10円玉だらけで、300円くらいのものを買っていたから、「ママ!すごく高かったよ!たくさんお金なくなっちゃったもん!」と空に近づいたお財布の中身を見せてくれた。

とにかくいつも、「仕事をする」×「お金が稼げる」→「お金を使う」×「欲しい物事が手に入る」という仕組みを一通りセットで伝えてきた。だからなんとなく、お金の役割や流れは分かっているのだと思う。

そんな娘が「自分でお金を稼ぎたい」と言い出したことは、嬉しかった。早くから、その感覚は持っていて欲しいと思っていたから。

わたしは両親共働きで、お金になんの不自由もなく大学まで面倒を見てもらってきた。おまけに、祖父母という最強の後ろ盾が4人もいた。新卒で放送局に入ってからは、まだろくに仕事も出来ないのに、毎月それなりのお給料が手に入った。

ある種恵まれた環境ではあったけれども、そのまま結婚、退職、出産を経て、さぁ自分で稼ごう!と思っても、そう簡単じゃない。"お金を稼ぐ"ということに関しては、赤ちゃん級のままフリーになってしまったもんだから、それはそれは大変だった。笑

だからこそ、子ども達には早くから"お金を稼ぐ"感覚みたいなものを身についけてもらえたらいいな、と思っていた。教えるのではなく、なんとなく自分で試し試し、実践的に身につけてってくれたらいいなぁ〜と。それがそのまま「生きる力」に繋がってくると思うから。

長くなってしまったので、続きはまた次回にします。『おえかきおみせ』を開いただけでは、まだ何も稼いじゃいないからね。果たして、娘の絵は売れたかな…?

次は「成功体験で変わる娘、学ぶわたし」について、書きたいと思います。



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