見出し画像

正しい行動力の使い方とは…

先の投稿で –––––

その場のノリや一時の気まぐれで〝やらかし〟て、一生モノの後悔をするのは、古今東西変わらぬ人間のサガといえる。

スマホ以前に…

––––– と記したが、追い打ちをかけるように、輪をかけて呆れはてる事案が聞こえてきた。

揺れても決して〝落ちない〟というので受験生の願掛けの対象であった巨石。これが、東京からはるばる遠征してきた6人の大学生の悪戯によって〝動かなくなってしまった〟との事。これから受験に臨もうとする若人にとってのいわば聖地、地元の人々にとっては観光資源でもあり、いい迷惑どころの騒ぎではなく、犯罪行為と言わざるを得ない。

この愚行に「天罰降れ」とか「どこ大学だ公表しろ」とか言う周囲の声も喧しいが、それ以前に、このやらかし学生たちの、無限大にありあまる行動力の使い道の、無限大に異様なほどの間違えっぷりに嘆息しきりとなった。

記事によれば、彼らの〝計画〟の本気度は相当なものだ。
以下に時系列を列挙するが

「絶対に落ちない石を、俺たちで落としてやろう」と2022年11月26日朝にレンタカーで東京を出発
…………
26日夜に現地に着いて石を揺らしたが落ちないため、愛媛県内の商業施設で荷絞めベルトやハンマーを購入
…………
27日朝に高知市内の車用品販売店でジャッキを買って山中に戻ったが、石を動かそうとするうちジャッキが壊れた
…………
27日夕まで20時間近く現場周辺にいて、「くたくたになって、道具を放置したまま帰った」という

Yahoo!Japanニュース

どこか映画『スタンド・バイ・ミー』を思わせる、不毛な衝動に駆り立てられたロードムービー的セイシュンの熱気を感じないでもないが、実際の行動に移すとなると話は別だ。6人のうちの誰か一人でも「こんな馬鹿げた事はやめよう」と良識を働かす者はいなかったのだろうか。

せっかくの〝若い力〟を、せめてもっと、フツウの事に使って欲しいものと、他人事ではあるものの頭を抱え唸ってしまうのだった。

まったく、小学生でもやらないおイタをしでかした〝いい齢〟の青年たちに呆れるべきなのか、それとも、そんな〝やらかし〟にもガンとして動じなかった巨石を賞賛すべきなのか。

それにしても、彼らの学校では何を教えていたのだろうか、大いに気になる。連中の在籍校がどこか、指導教官がどんな人物なのか、非難するとかではなく〝別の意味で〟知りたくはなった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?