【カスカディア】自分だけの豊かな生態系を作るボードゲーム
こんにちは。カルネアです。
9月上旬には記事を書くつもりだといった気がするのですが、実家にいるとゆっくり一人で書くような時間があまりとれず遅くなってしまいました…
更新を待ってくれていた方申し訳ありません。
先日友人と帰省先でボードゲームカフェに行ってきたので、そのときにプレイしたゲームのなかでも個人的に一番おもしろかったゲームについて書いていきたいと思います。
それがこちら、カスカディアです。
まだボードゲームをプレイするときに写真を撮影するという癖がなく、自分で撮影した画像がありません…
パッケージの画像はゲームストアバネスト様のサイトより引用させていただいてます。
ゲームの概要
このゲームの目的は自分の土地を広げながらその土地に動物たちを配置していき、より多くの勝利点を獲得することです。
舞台はアメリカ大陸北西部で、カスカディアという名前はかつてそこで提唱された新しい独立国家の仮称らしいです。
このゲームではプレイヤーは六角形の土地が描かれたタイルをドラフトし、初期タイルからどんどん拡大する形で配置して土地を広げ、タイルの上に動物ディスクを置いていきます。
タイルは接してさえいれば配置制限はありません。
場の真ん中にあるものがタイルと動物ディスクです。動物は「熊、鷹、鹿、鮭、キツネ」の5種類です。
上下がペアになっており、自分の番になると場の4ペアから一つ選んで獲得・配置します。
タイルの真ん中には動物のアイコンが描かれており、そのタイルに置くことのできる動物が何かを示しています。
ペアが気に入らない場合は動物ディスクをマリガンしたりペアを無視して獲得することも可能ですが、その場合は1勝利点を犠牲にする必要があります。
それが終わると山から新たなペアが補充されます。これを繰り返し、全員がそれぞれ20回のドラフトを行うとゲームが終了となります。
画面中央のカードは得点表のようなもので、動物ディスクをどのように置くと何点獲得できるのかが示されています。私は初めてのプレイだったため説明書におすすめされていたカードを使いました。
このカードは各動物に5枚づつあるため組み合わせ次第でゲームの展開がかなり変わってきそうだなと感じました。
勝利点を稼ぐ方法は動物の配置のほかにタイルの配置に関してもあります。
タイルに描かれた土地には「山、海、森林、平原、湿地」の5種類のバイオームがあり、自分の場のつながっている各バイオームの最も大きいバイオームに使ったタイルの数だけ勝利点が入ります。また、プレイヤーの中で比較してより大きなバイオームを作った人には追加のボーナスがあります。
点数計算は少し複雑なので、最後の得点計算には同封されている得点表やメモ帳を使うことをおすすめします。
プレイした感想
やってみた感想としては、意識することが多くて難しい!でも楽しい!って感じです。
このゲームのポイントの一つとして、相手の妨害がしづらいということがあります。これがいいことなのか悪いことなのかは人や状況による気がします。
「人の邪魔して勝つのが一番楽しいぜ!」という人にとっては物足りないかもしれません。
ただ言い換えれば相手に邪魔されずに自分のやりたいことを成功させて勝つことができるゲームなので、プレイ中のストレスは少ないです。
このゲームは相手に対しての干渉方法がドラフトするときに相手の欲しそうなペアをとるぐらいなんですよね。
とはいえとったタイルが自分に必要じゃないこともありますし、土地をふさいでしまったり動物を配置できなかったりしたときのテンポロスは結構致命的です。
後でも触れますが、今回のプレイでは1位と3位が4点差でした。これは1ターン無駄な動きをしたら吹き飛びかねない点数です。
上に書いたように点数の計算が複雑であり特定の点数に到達したらゲームが強制的に終わるというわけでもないので、相手の点数を逐一正確に計算しながら進むというよりはざっくり周りが集めているものを見ながら自分の欲しいやつを決めていくって感じになると思います。
そういう意味で、周りに邪魔されずに自分のやりたいビルドができるという良さがあります。
カタンとかカルカソンヌとかで道や城を邪魔されたときのようなイライラ感は少ないです。(もちろんあのゲームの醍醐味はそこですが)そうじゃないボドゲの楽しさもあります。
仲のいい人なら邪魔されたときにこの野郎!って言いながらできますが、そこまでの仲じゃない人だと妨害に振り切れなかったり逆にされたときにその感情を吐き出せずにもやもやしたりすることってたまにあるんじゃないかと思います。
そういうことを回避しながら本気のボドゲをするにはとてもいい選択肢に思えます。
もちろんやりたいことを押し付けあって運のいい人が勝つみたいなじゃんけんってわけでもないです。
理想のタイルというのはバイオームと置ける動物の両方がかみ合っている必要がありますが、どちらも5種類あるため自分の番に理想のタイルがあり、かつペアの動物も自分が欲しいやつ…なんてことはそうそうないです。
もちろん最初の方針は大事ですが、その都度妥協とプランの修正を繰り返して一番上手に立ち回った人が勝てるゲームだと感じました。
やってみて考えたプレイのコツとゲームのむずかしさ
このゲームの攻略ポイントとして選択と集中があると思います。
得点表のカードをみると1つの動物を上手に配置していくとどんどん点数があがっていき少ないもので4体、多いもので8体の動物で最大の得点がもらえて1体あたりの点数効率も最大になります。
20ターンで終了してしまうため、すべての動物を最大効率にすることはできません。
バイオームも同様です。
全員が初期タイルを含めて23枚のタイルを必ず設置するため、バイオームのボーナスをすべて獲得することは現実的ではありません。
そこで大事になってくるのが点数計算です。
さっき点数を正確に把握してプレイするのは難しいといいました。
その言葉に嘘はないのですが、この1手番で自分の勝利点がどれだけ伸びているのかということを計算することは大事です。
一回の手番でもらえる点数は、このタイルでこの2つのバイオームがつながるから3点伸びるな。とかここに動物を置いたら点数が4点もらえるな。とかそれぐらいのもんです。
この一手でここが完成するから一挙に20点じゃい!みたいな終盤の爆発的な伸びは多くないです。つまり、その1手番での点数の最大のペアを考えるのはそこまで労力を必要とすることではないです。
だからこそ、全部の動物やバイオームに手を出して点数が伸び悩むことを避けるためにこの動物には見切りをつけて誰も集めてないこいつで最高点数までいこう。とかこのバイオームは捨ててこっちで一位を取りに行こう。とかそういう取捨選択が肝になってきます。
ゲームのルールを説明するときに話したマリガンやペアを無視したドラフトも同様です。1勝利点を払って2点以上のポイントが返ってくるならば積極的にペアを無視してドラフトしていくべきでしょうし、もし望みの動物が出てくると4点もらえるならマリガンの価値はあるかもしれません。
そういった細かなアドを積み重ねていくことが勝利をつかむためのポイントであるように思いました。
この点はこのゲームの難しいところでもあり、ボードゲーム初心者と経験者でやるとかなり経験者が勝てるような気がします。
最終的な点数で大きく差がつくことはあまりない(敵同士が同じ動物を取り合って共倒れとかしなければ)のですが、経験者の最善手を選ぶプレイングでじわじわと差がついていくと思います。
1手番ごとの運はかなりありますが、20ターンも経過するまでにはいいペアがあるときもいらないペアしかないときもどちらも訪れるので、全体で見たときによほどの爆ヅキでもない限り全員の運は公平でそれゆえ実力差がある場合にはその差が埋めづらいゲームかもしれません。
実際私は今回は4人でプレイして優勝して、2位とは3点差、3位とは4点差でしたがプレイ中はかなり無難な選択を続け、終わった時もまあ勝っただろうなという感触がありました。
一緒に遊んだ友人はかなり賢い人たちなので特大ミスプレイみたいなのはなかったですが、そんなにボドゲをやっていないので経験値で勝てたかなという印象です。
このあたりは拡張版や別の得点表を使うことで改善されている可能性があるのでこのゲームの課題だと言い切ってしまうのは早計ですね。
というわけで、今回はカスカディアについての記事でした。
最後には批判のようなこともしてしまいましたが、全体としては非常に楽しいゲームでした。コンポーネントのデザインも非常に好みで次に購入するボドゲの候補の1つに加わりました。
次回以降はなんとか写真を撮ることを思い出して実際のプレイ画像と共に記事をお届けすることを目標にしていきます。
今回もお読みいただきありがとうございました。
近いうちにPCゲームのFrostpunk2をプレイして感想を書きたいと思っています。
次回もよろしくおねがいします。
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