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今読まれるべき、大人向けオススメ絵本「動物会議」

この絵本は今、大人が読むべき本だと思う。1949年にドイツで出された絵本で、作者はエーリヒケストナー、挿絵はヴァルタートリアーです。
先日、立川のplay museumで企画展があったのをきっかけに昔、読んだきりの本を読み返しました。

ケストナーとトリアーは子ども向けの作品を出していましたが、人間社会の問題に言及したこの作品は大人向けの作品と言えます。この時代、1949年の時点で、50年経っても人間は変わらず戦争をしたり、そのために難民や飢饉が起こる。と話していますが、2022年になって、また新たな争いが起こりました。

ケストナーはいいました。あきらめてしまうのはもっと良くないことでしょう?と。この本で描かれているように、彼やジョンレノンが伝え続けることや、作り手が愛や平和を表す作品を作る事で、みんなのマインドが変わっていくといいなと思います。

戦争をしたり、環境を大切にしない人間たちに動物が怒って、地球上の動物がひと所に集まって会議をします。

政府が子どもたちの未来を危険に晒し、ぶち壊していく政治家に対して抗議、そして実力行使として、ダメな親たちから子どもを取り上げて、条約に署名させます。

  1. 国境を排除

  2. 銃や爆弾を廃棄。

  3. 秩序維持に必要な警察の武器は弓と矢のみ。警察は科学と技術が平和のためにのみ、用いられるよう監視する。

  4. 役所、役人を最小限に。役所は人間のためにある、その逆ではない。

  5. 教育に力を入れる。教師の育成、そして、真の教育とはもっと困難な任務である。よくないことをダラダラ続ける心が存在しないようにする。

この条約にサインをさせた動物たちは子どもたちを彼らに返して、それぞれの生きる自然に帰っていきます。

この現実世界にも動物たちが乗り込んでくれたらいいのに。

NYでフリーランスのライターと日本語の先生をしています。どこまでも自由になるため、どこにいても稼げるようなシステムを構築しようと奮闘中。