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対立のはてに



ながれゆく

日々のなみだも 涸れゆきて

あすの嘆きの わずらいも

あじきなしやの 猿芝居

迎えてきょうを 眺むれば

忘れた問いの かなたにも

しらぬが花の しらびょうし

知りて迷える いばらの道も

こころふたつの たましずめ

狂えばくるう おおまがときの

こえも綾なす いろかなし

われもはなれて にしひがし

むかしのひとの じゅを解きて

散りて悼みの はかもりの花

たちすくむ 

きょうときのうの 川面にも

とどかぬ齟齬の かげふたつ

はなれて今日の なみだにも

ときはやどりて そらのまにまに

いくたびの 

ほろびの道の ゆくすえも

血にきざまれし 愚かさゆえか

眠りのかみの  ゆめにさえ

のぼらぬつきの たわごとに

握るつるぎの かげひとつ

濡らすつきかげ ひととひととに



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