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妊娠レポ③:切迫流産で入院したときの話

28週5日(執筆時点)、いよいよ妊娠後期に突入した妊婦です。

ずいぶん日が経ってしまいましたが、これまでの経過を振り返り、記録することにしました。
前回まで、妊娠初期の自宅安静〜つわりについてまとめています。

今回は、妊娠中期、いわゆる「安定期」と呼ばれる時期に起こった出来事について。
結果として全然安定してなかったし、なんなら今も安定していません(笑)。

少々思い出すのが辛い出来事ですが、そのときの気持ちを忘れないためにも、書き残しておこうと思います。

***

もうすぐ安定期という希望

15週に入った頃。

つわりの吐き気はまだありつつも「ピークは超えたな」という実感がありました。
先週よりマシ、昨日よりマシ、と思える程度には少しずつ楽になったのです。

加えて、ずっと高かった体温が下がってきて、微熱っぽい倦怠感、体のだるさもなくなってきました。

「安定期」と呼ばれる16週ごろには、ちょうど胎盤が完成し、それまで妊娠維持のために多量分泌されていた黄体ホルモン(基礎体温を高める作用もある)が減ってくるそうです。

まさに、これからやっと安定期が来るんだ、楽になるんだ、という希望が見えました。

加えて検診でのエコーでも、赤ちゃんが人間らしいフォルムになって、元気に動いている姿も見られるようになり、
「ここに命が宿っているんだ」という実感と幸せを感じられるようになってきました。

それまで、自宅安静のために家事以外は無理ができない(というかしんどくてできなかった)、そんな日々にフラストレーションも溜まっていたので、
体が楽になってきたことを機に、ちょっとした買い物や散歩など、体を動かし始めました。

このときは、初期からの切迫流産も、安定期に入れば落ち着くだろうと思っていたのです。


突然の大量出血

やっと安定期に入った!と思った16週2日の出来事です。

夫とこたつでお鍋を囲み、夕飯を食べている最中、「ちょっとお腹痛いな」と感じ始めました。

痛みの種類としては「下痢する前」という程度で、痛みもそこまで強くなかったけど、念のため夕飯を中断して横になる。

しばらく休んで「よし、落ち着いたかな」と思い立ち上がった瞬間、
ぬるっと下から温かいものが出てきた感覚が。

まさか、と思いトイレで確認すると鮮血
パンティライナーが半分くらい汚れていました。

サーッと血の気が引く。

すぐに夫に伝え、病院に電話しようとスマホを取りに行くが、その間にまたヌルッと出血の感覚。
今度はパンティライナーも溢れるくらいの量が出ました。

土曜の夜だったけど病院に電話し、「すぐ来てください」とのことでタクシーを呼ぶ。
家を出る頃には継続的に出血するようになり、その感覚が自分でも分かるから恐ろしくてしかたない。

実際に11月の夜は寒かったけど、それ以上に恐怖で体が震える。
「落ち着け」と思って深呼吸するけど、震えは止まらない。


即入院

病院に着き、すぐ内診台へ上がる。
その間もボタボタと血が出続けていました。

私はそんなに生理が重くないほうなので、こんな大量出血は初めてです。生理2日目とかより断然多いし、止まらない。

これからどうなるのか分からない不安もありつつ、「今日でこの赤ちゃんとさよならしないといけないんだろうか」という恐怖で、体の震えは止まらない。

エコーをし始めて一番に聞きました。「赤ちゃんは生きてますか!?」


幸い、この時点で赤ちゃんの命に別状はありませんでした。
こんな状況なのに、本人は優雅にポコンと動いています。

ただ、私が見ても分かるくらい、子宮が凹んでいました
ひょうたんのようにくびれているのです。 

先生も、こんなのはあまり見たことがない、という様子でしたが、
「子宮が収縮してる証拠かもしれない。出血の状況からしてもかなり危ない状態です。
このまま入院して点滴するけど、それでも今晩か明日には赤ちゃんが出てきてしまうかもしれないね。可能性としてはフィフティーフィフティーでしょう」

やれることはやりましょう、と言われ、そのまま病室へ連れていかれました。


点滴治療開始

病室のベッドに横になり、すぐ助産師さん(おそらく看護師ではなく助産師さん)が点滴の針を刺しにきました。

普段から血管が細いのと、寒さで血管が収縮していたからか針が刺さりづらく、ずいぶん困らせてしまいましたが、
なんとか張り止め(子宮収縮を抑える薬)の点滴が始まりました。

さっきほどではないにしても、まだ出血の感覚はあり、ときどき下腹部がギュッと痛みます。

先生の「今晩か明日には赤ちゃん出てきてしまうかも」という言葉が頭から離れず、不安で涙が出てきます。

もう22時も過ぎていたので、夫は帰宅し、私も寝ることになりましたが、ほとんど眠れない夜を過ごしました。

(帰宅した夫も、もし『ダメだった』という連絡が来たら…という不安で眠れなかったようです)


***

意外と長くなってしまったので、今回はここまで。

次回は、入院中のことや、退院後の生活について書きたいと思います。

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