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暴走機関車 どこへ行く 正義正義と汽笛を鳴らし 暴走機関車 どこへ行く 真っ赤な轍だけ残し …
ザーザーザーザー目が覚めると 湿った空気がのしかかる 厚ぼったい雲が脂肪を垂れ流すからだ…
僕に優しくしないでよ みんなの前、君の前、スマートにキマってたのにさ 生来の甘ったれを隠せ…
どうしたんだい? お嬢さん 鏡に映るその顔は、ひどく元気がないようだ ああ なるほど そう…
運河の渡しに佇むは 白い羽もつ渡り鳥 ぼんやりくらい闇を背に すらりとするどい姿が浮かぶ …
たったひとりの人が、ほんの少し気にかけて、ただの一言をかけてやる そうしてやることが出来…
白い杖で、足元を探る女がいる 義足で、階段を上る男がいる 声以外で、何かを伝えようとする少女がいる ああ 不自由だろうな そう眺めるわたくしが きっと誰よりもそうなのだろう ああ わたくしの心の なんと不自由なことか
月を見る女よ 月が愛しいか 寂しい月に見惚れる女よ その姿のなんといとけないことか 女は…
澄み切った肌に鎌風走る 硬質な線が幾重も刻まれて 切り口を風が撫でる そこから白い血が揺蕩…
愛してるって言われてもさ 聞き流せるさ 愛してるって書かれてもさ 見過ごせるさ 君の言葉は…
彼女は 別のことを考えている 隣で 腕の中で 僕の下で これには 意味は無いんだ ここには…
真っ赤な三日月小脇にかかえ ステップ踏むのもいいじゃない ちゅうぶらりんな惑星蹴って 火…
夢をみるのは簡単なのに 人のせいで儚くなっていく その脆さに助けられてる僕は卑怯かな…
逃げた逃げた逃げ逃げた コウモリの腕が突っ張った 逃げた逃げた逃げ逃げた ネコの蹄が反っくり返った 逃げた逃げた逃げ逃げた ヘビの翼が絡まった 逃げた逃げた逃げ逃げた 逃げた なんて あんたらが言うのは違うのよ 蝙蝠が嫌い だから 蝙蝠から逃げた 猫が嫌い それで 猫から逃げた 蛇が嫌い なので 蛇から逃げた 負けたのとは違うのよ 選ばなかっただけ 好きなものをとるために あんたらの言葉を借りれば そう 逃げたのよ