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暴走機関車 どこへ行く 正義正義と汽笛を鳴らし 暴走機関車 どこへ行く 真っ赤な轍だけ残し …
ザーザーザーザー目が覚めると 湿った空気がのしかかる 厚ぼったい雲が脂肪を垂れ流すからだ…
僕に優しくしないでよ みんなの前、君の前、スマートにキマってたのにさ 生来の甘ったれを隠せ…
大地が家を震わせたのは だれのせいですか? 海が街を飲み込んだのは だれのせいですか?…
どうしたんだい? お嬢さん 鏡に映るその顔は、ひどく元気がないようだ ああ なるほど そう…
運河の渡しに佇むは 白い羽もつ渡り鳥 ぼんやりくらい闇を背に すらりとするどい姿が浮かぶ …
たったひとりの人が、ほんの少し気にかけて、ただの一言をかけてやる そうしてやることが出来たなら、彼処に鎮座するあの人は、いなかったかもしれない この無理解があの人を苛み、あの人は他人の理解を捨てた 一線を越えた やっとあの人に向けられた、無数の人の関心・言葉 でもあの人を理解する人は、ひとりもいない あの人への理解は、傷つけられた他人への無理解、とみなされ遮られる 手遅れだった 無理解がまたあの人を殺す 僕はテレビを眺めるだけで、ただのこれっぽっちもできやし
白い杖で、足元を探る女がいる 義足で、階段を上る男がいる 声以外で、何かを伝えようとする…
月を見る女よ 月が愛しいか 寂しい月に見惚れる女よ その姿のなんといとけないことか 女は…
澄み切った肌に鎌風走る 硬質な線が幾重も刻まれて 切り口を風が撫でる そこから白い血が揺蕩…
ガトーブルトン 小麦粉、 砂糖、 卵黄、 バター、 そして 遥かな西の潮風が染み込んだ ブ…
愛してるって言われてもさ 聞き流せるさ 愛してるって書かれてもさ 見過ごせるさ 君の言葉は…
彼女は 別のことを考えている 隣で 腕の中で 僕の下で これには 意味は無いんだ ここには…
真っ赤な三日月小脇にかかえ ステップ踏むのもいいじゃない ちゅうぶらりんな惑星蹴って 火花ちらした道しるべ さそりを灼いた運河を渡れば 太陽まわって着いてくる えんらえんらと燃え尽きて ながいながい煙が昇る 残ったのは灰の星 あおくしろく歩み いのちの跡を伝えている