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ザーザーザーザー目が覚めると 湿った空気がのしかかる 厚ぼったい雲が脂肪を垂れ流すからだ…
僕に優しくしないでよ みんなの前、君の前、スマートにキマってたのにさ 生来の甘ったれを隠せ…
大地が家を震わせたのは だれのせいですか? 海が街を飲み込んだのは だれのせいですか?…
どうしたんだい? お嬢さん 鏡に映るその顔は、ひどく元気がないようだ ああ なるほど そう…
運河の渡しに佇むは 白い羽もつ渡り鳥 ぼんやりくらい闇を背に すらりとするどい姿が浮かぶ …
たったひとりの人が、ほんの少し気にかけて、ただの一言をかけてやる そうしてやることが出来…
白い杖で、足元を探る女がいる 義足で、階段を上る男がいる 声以外で、何かを伝えようとする少女がいる ああ 不自由だろうな そう眺めるわたくしが きっと誰よりもそうなのだろう ああ わたくしの心の なんと不自由なことか
月を見る女よ 月が愛しいか 寂しい月に見惚れる女よ その姿のなんといとけないことか 女は…
澄み切った肌に鎌風走る 硬質な線が幾重も刻まれて 切り口を風が撫でる そこから白い血が揺蕩…
ガトーブルトン 小麦粉、 砂糖、 卵黄、 バター、 そして 遥かな西の潮風が染み込んだ ブ…
愛してるって言われてもさ 聞き流せるさ 愛してるって書かれてもさ 見過ごせるさ 君の言葉は…
彼女は 別のことを考えている 隣で 腕の中で 僕の下で これには 意味は無いんだ ここには…
真っ赤な三日月小脇にかかえ ステップ踏むのもいいじゃない ちゅうぶらりんな惑星蹴って 火…
夢をみるのは簡単なのに 人のせいで儚くなっていく その脆さに助けられてる僕は卑怯かな 夢にみたのは自由な僕 その夢が僕を縛ってる 現状が解放に思えた僕は臆病かな 夢をみたあの日がここにある 背後から僕に縋り付く 振り解けない僕は 生きたい のだ