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【子ども】まず、答えを出す。細かいことはそれから|22年5月|広告関係の三橋さん

みんな一緒に、三橋さんご自身の話や広告について教えてもらったら、大人と子どもに分かれて活動する。子どもクラスの前半は、後半の質問コーナに向けて準備しておくのだけど、なんだかお疲れ気味の中高生。先月もそうだったような気がする。新学期っていろいろ気をつかって、疲れが溜まりやすいんだろうな・・・

みんな一緒に聞いたお話はコチラ

お手玉を使って

そんなときにはコレ!と太鼓判を押したいのが、お手玉。子どもクラスでは毎回、何かしらのエクササイズに取り組んできた。それぞれ、ちょっぴり難しいけど頑張れば手が届くくらいの難易度の課題に挑戦中。目でお手玉の動きを追っていると、画面に集中していたところから緩んでリラックスできるし、頭をフル回転していたところから身体も同時に使うよう切り替えられるので、本当におすすめ。

今回は「全員合計して○○回を目指そう」と目標を決めて取り組んでみたけれど・・・それだけではもう追いつかないくらいぐったりしている子も。幸い(?)通信環境がその子に味方してくれたようで、プツプツと途切れ、ついに切断されてしまった。いつも、場を盛り上げてくれたり積極的に手伝ったりしてくれる子なので、疲れてるから休みたいなんて言えなかった(そもそも、そんな発想もないかもしれない)んだろうなあ・・・相変わらず、自分に必要なものを引き寄せてくる子だなあ・・・と感心しつつ、他の子の様子を見ながら影で連絡をとる。内心、このまま通信環境が整わずに休息の時間になっても良いかも、と思いつつ。


質問を準備しておく

身体を動かした後は、思いつくままに質問を集める。なんだかいつもより質問が多めな気がするし、内容も具体的な印象を受けた。

さっき、三橋さんからいろんな広告の種類を教わったとはいえ、細かい名称はうろ覚え。そんな私とは違って、この広告は効果的なのか?とか、心理学は活用するか?とか、仕事の内容というより、広告を制作する上で大切なことを聞きたがる中学生。撮影の裏話のようなものとか、芸能人の話なんかを聞きたがるんじゃないかと予測していたけど、全然違う。後でわかったことだが、「SNSやYouTubeをバズらせるにはどうしたら良いか?」に興味があったらしい。なるほど、どうりで、制作者目線の質問が出るわけだ。


決断の連続

そんな質問に、端的に答えてくださる三橋さん。そういえば、質問の答え方にも、ゲストの方の仕事の特徴が出ているのを感じる。一つ一つの質問にじっくり向き合い、時間をかけて答えを出していく方もいれば、始めにさっと結論を示してから、相手の反応を見て説明を加えていく方も。

広告関係の仕事には、たくさんの人が関わっているけれど、だからといって、そんなにたくさんの時間をかけられるわけではない。結論や目標、期日が先に決まっているからこそ、みんながそこに向かって前進できるんだろう。「心に残っている広告は?」の質問にも、ものすごく悩まれるのかと思ったら「うーん、これかな?」と即答。理由も明快だ。

相手の欲しい回答を先に出してしまってから、細かい説明や理由づけは後から丁寧に。何日にテストがあって、それまでに勉強しないといけないことがこれだけあって、時間はこれだけで・・・って、期日を気にしながら生活している中学生にとっては、羨ましい能力だったかもしれない。さっと決断できたら、それだけで時短になるもんね。

プロデューサーは、目標を立てたり決断したりすることの連続で、すごく自我を鍛えられそうな仕事だなー!!との思いを強くしたところで、神戸シュタイナーハウスの子どもクラスも次回でラスト。9年の締めくくりをどうするか。私は私の自我を発揮して、最後のクラスをどうしていくかを決定しなければ。


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えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。 小学校・放課後等デイサービスを経て、現在は児童発達支援事業所で障害児支援にあたりつつ、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。
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