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【子ども】自己紹介

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えりか先生。神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当。
小学校教員を経て、現在は放課後等デイサービスの指導員として働くかたわら、神戸・京都において日曜クラスの先生としても活躍中。
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私は「えりか先生」
神戸シュタイナーハウスでは、子どもクラスを担当している。
2020年現在36歳。
子どもとかかわる活動は学生時代から続けてきたので、15年以上になるだろうか。

小学校の教員を経て、現在は放課後等デイサービスの指導員。
日曜日は、神戸や京都へ出向いて、日曜クラスの先生として子どもたちの前に立つ。
仕事としてかかわるようになってからも、子どもへのリスペクトは日に日に高まっている。
彼らから学ばされることは本当に多い。
そんなふうに感じられるから、私は子どもとかかわる活動をずっと続けるのだろう。

自己紹介にかえて、私とシュタイナー教育の出会いについて書いてみようと思う。


出会い

羊毛ボール

私がシュタイナー教育と出会ったのは、大学の授業だ。
世界中の様々な教育が紹介されたうちの一つで、なんだかちょっと変わっていておもしろそう。
というのが第一印象。

数日後、どんなものなのかな?と本を開いてみると、

・・・エーテル体?

頭の中は???だらけ。
エーテルって、ファイナルファンタジーでMPを回復するアイテムだったような、と思いながら、読まずに閉じた。
本を読まずに学ぶ方法はないかとネット検索してみると、北海道に行けば全日制の学び舎があるらしい
どうやら住む場所も確保されている様子。
しかし、高級外車が楽々買えるくらいの奨学金返還が待っている私には、そんなことは夢のまた夢だった。

だから、

学び始めたら、沼にはまって抜け出せなくなりそう。
それに、お金がかかりそう。
というのが第二印象。


再会

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卒業後、教師の道を歩み始めた私は、初めて担任したクラスの家庭訪問先で、にじみ絵を見つけた。
「これって、シュタイナーの・・・」
と口に出してみると、
「先生、知ってるんですか!」
とお母さん。
そういえば、
もっとゆっくり時間をかけて、ひらがなを一文字ずつ絵から連想させたい とか
歯が生え変わってからは、一段と成長したように思う とか
ちょっと変わったことを言う方だとは思っていた。
それもシュタイナー教育をベースに考えていると思えば合点がいく。
そして、北海道だけでなく、関東でも教員養成講座が開かれているという情報をいただき・・・
程なくして、妹の東京勤務が決まった。
なんと、宿泊の当てができてしまったのだ。

こうして、何かに導かれるようにして、公立小学校の教員でありつつも、シュタイナー教育の沼に片足を突っ込むこととなったのだった。


手ごたえあり。

学校

小学校で教員をしながら、長期休みには教員養成講座を受講。
私が試行錯誤を繰り返し、前向きな気持ちで子どもたちの前に立つと、彼らの表情はどんどん変化していく。

シュタイナー教育、良いかも・・・
と思い始めていたころ、教頭先生からの言葉が私の学びをさらに加速させることになる。

「君が大きな声で怒鳴って叱るところを見たことがないのに、
どうして君のクラスの子はあんなに集中して話を聞くのか」

確かにそうだった。

大きな声で喝を入れて子どもの集中力を高めるタイプの先生とは違って、
私は静かに前に立つだけ。
でも、子どもたちは、
「あ、先生が何か話すみたい」
と、おしゃべりをやめ、身を乗り出して、待っている。

子どもの前にどう立つか。
教員養成講座を受講して学んだことと言えば、このことに他ならないだろう。
私の内面が穏やかであれば、子どもたちが問題行動を起こすことはないのだ。
(いつでも内面が穏やか、ではなかったけれど)


そして・・・

最初の黒板画


教頭先生の言葉に手ごたえを感じて以来、土日の休みを利用して積極的に研究会に参加するようになり、仲間と実践を持ち寄っては検討を重ねた。
その延長に「土曜学校」があり、集まった子につたない授業を受けてもらったこともあった。
(写真は初めての黒板画。あらためて見ると、冷や汗しか出ない。)

そうして、いよいよ本格的な実践に挑戦したくなった頃、教員養成の同期と再会した。
土曜クラスを立ち上げたものの、仕事の都合で継続が難しくなってしまったという。
開催場所は神戸。
当時の私の家から、車で1時間ほどの距離感。

なんだ、通えるぞ・・・

こうして、私と神戸シュタイナーハウスをつなぐ道は、計画されていたかのように着々と話が進み、開通したのだった。

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