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葉山の家 計画

傾斜地のために拠り所となる要素が乏しく、高い場所にあるほど海がよく見える環境での計画です。

斜面の上方に拠り所となる大きな屋根を掛けて居場所をつくり、そこから各方向へ様々な高さの床を延長し、屋根の下からはみ出すという形をしています。
この時に大きくはみ出す部分では箱型のボリュームとし、複数の要素の集合となるようにしています。

この様にして設計すると、大屋根との関係や内外の繋がり方といった違いによって、全ての居場所に差異をつくることができます。
こうしておくと、将来に使い方が変わった場合や、一時的な使用方法の変化に対して大きな柔軟性を以て応えられる住まいとなります。

設計を通して、周辺環境への対峙の仕方、遠くの海との関係、家族の未来のありかた、家でのイベントといった、変わるものと変わらないものの関係を結び、自然の中で伸び伸びと、そして、安心して暮らせる家を目指しています。

現在、5月末の完成に向かって工事が進んでいます。

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