スタンダードの論点(エルドレインの森)
8月も終わりが近づき、プレビュー期間も過ぎて、誰もが新たなデッキの採用カードに思いを馳せる中、コロナの高熱にやられてましたオーヴァンです皆様お身体にご自愛下さい!
新セット「エルドレインの森」導入によるスタンダードへの影響を考えるシリーズ記事です。今回は長文書いてる余力が無いのでサクサクやります。出来ればマスク着用で、充分な水分補給の上でご覧下さい!
環境のおさらい
前回記事です。禁止改定後のスタンダードは
・版図ランプやエスパーコントロールを中心として何やかんやゆっくりに
・強いと話題になった黒単、それを改良した青黒がトップに躍り出る
・青黒を倒せる白青兵士がじわじわ増える
・だったらアグロとコントロール両方見れるミッドレンジが立ち位置いいのでは?
という流れで動いているようですが、そもそもスタンダードの情報が少な過ぎない?
そんなこんなで9月からはどうなるのか、考えていきましょう!
黒単の論点
トリプルシンボル、条件付きでそのままキャスト可能という斬新なチューター。ただサーチするだけなら悪魔の意図が一切使われていないことからも需要が無いと分かるので、ぎらつく氾濫のようなキラーカードをシルバーバレットしたり、業火を放てやファイレクシアの立証者などキャストが難しいスペルを用意するといった運用が検討できる。その場合に議論が必要なのは、
論点:協約コストは支払えるのか?
協約スペルを上手く使うには、生贄を安定供給出来るかどうかが肝になりそう。
おかわりも普通に使えば死の二重唱(古い…)だが、協約できれば変則的な骨への血のように振舞える。
その為に何を生け贄に捧げるか?
役割トークン
本セットの特色とも言えるエンチャント。ばら撒けるカードは少ないが、協約スペルを唱える前に何枚か置くぐらいなら満足できるかもしれない。
ファイレクシアの闘技場よりも軽い駆け抜け候の祝福は追加ドロー条件が厳し目だが設置が軽く、ライフが水際なら自身を協約コストに当てることもできる。
呪詛術師は役割を剥がすことができれば1マナの負け犬相当になれる。
この2種を併用して1→2と動ければ綺麗に役割を上書きしつつドローを開始できる。そんなに上手く決まるんか?
血
税血の収穫者、ヴォルダーレンの美食家などで供給できる有力な協約コスト候補。ラクドス系はネズミトークンを供給するカードを獲得しており、生贄ギミックならこのカラーリングが最も得意か。
ダニ
特にスクレルヴの巣が優秀で、こちらもライフが水際になった時に綺麗に葬り去ることができる。しかし緑白は協約スペル側が不足しているので、毒も考慮しつつどのような構成にするか一捻りが必要になるだろう。
パワーストーン
見かけないので割愛。生けるレガシーそろそろ本気出してくれ!
培養器
種子鮫が優れた供給元であり、青の協約スペルもカウンターなど候補がある。しかし培養器はそのまま裏返した方が強いケースもあるからサクりたくならないかも?そもそも協約しなくても鮫が単体で強いんじゃ!
その他
コストとして使える期限は短いが、ウラヴラスクの溶鉱炉から生まれるトークンは可能性を感じている。
そして今回の黒赤テーマ、ネズミも必要十分な量が盤面に供給されるだろう。
下水王は墓地の侵入者と真っ向から枠を争う。
単体性能で比較すると、除去耐性を持たないが殴らずとも追放出来る墓地対策としての機能で優れる。また除去されてもネズミは残るので、ラフィーンで謀議の種にできるレジェンズ向けのカードと言える。
仮におかわりが強いとすれば墓地対策が強く意識され、デニックの評価が改めて変わってくるかもしれない。
青黒ミッドレンジの論点
現環境の最多勢力。今回は多数のフェアリーを獲得したが、デッキの構成はどのように変化するだろうか?
論点:部族デッキ足り得るか?
フェアリーシナジーのカードが見逃せない。呪文どもりはマナ漏出レベルでも充分実用に足る。フェアリーの剣技は切り崩しの枠を埋めてくれるだろう。
ただ、剣技と自我の流出はフェアリーがいない時の弱さが気になって採用に躊躇してしまいそう。
出来事能力はさておき、フェアリーの黒幕を止めながら殴っていける本体性能に可能性を感じており、ひょっとしたらコイツもやるんじゃないか?と思っている。切り崩しはばっちり当たるので、タリオンの伝書使やラフィーンでカウンターを乗せてやりたい。そこまでする強さがあるのか怪しいが…
版図ランプの論点
論点:序盤と終盤のバランス
序盤守れて終盤捲れるカード。タフ3は3マナ圏に多く、ここに狩られないような構築に価値がありそう。ゲインめっちゃ沁みる。リアニしたい奴が力戦に封じられてる、とかありそう。
一方こちらは序盤マナ出して終盤捲るアライグマ。死にそうになったらハンドに戻れる。お使いでアトラクサやエターリ捲りたいし、エターリで捲ってお使いしたい。ブリーチで捲れるとアライグマが出るだけ。装飾庭園を踏み歩いてるやつよりかわいいぞ!どっち使うんだ!
セレズニアエンチャントの論点
ケイリクスや婚礼や骨化を(1枚だけ)コピーできる。調和の織り手も似たような事ができるが、あちらは横並び意識、こちらは縦の意識。
4マナはゲームを決め得る性能が求められるが、コイツはやれるのか?
論点:軸の異なるプラン
例えばオーラメインで、急にサイズが上がったらビビるよね?でも皆にオーラつけて回るのって大変だよね?こういう今までのセレズニアエンチャントに無かった攻め方がどの程度取り入れられるのか、ビルダー達の頑張りに期待したい。
赤単の論点
熊野の裏返りに合わせられるかが鍵だが、祝祭せずとも3/3/3速攻と実用に足る。
他のマナ域にも志願兵が集まっている。
1マナにはサバンナライオン、ただでは死なないタフさはあるが速槍熊野のラインナップを越せなさそう。
2マナの悪漢は祝祭狙いでボロス向け。ゴドリックのアシストできそうだが単体では赤敵対者に及ばなさそう。
イモデーンは4マナの風格あるが雷獣ほどではなさそう。
新しいデッキが出来たら
大会に出よう!
気になる大会。今から参加に向けてデッキ作りとカミさんの説得を頑張ります。
エル森エクスプローラーの論点も仕上がりました。合わせて読んでいただけると嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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