CLANNAD 1期最終話 感想 家族の形

CLANNADの1期が見終わりました。
After からが本番だという声を多く耳にします。これからも楽しみです。
ここでは1期の感想を述べていきます。

CLANNAD  について

 key作品の一つであり、また大好きな京都アニメーションの作品でもあるCLANNAD。ノベルゲーム原作で、あまりの人気から"CLANNADは人生"という言葉は恐らく10数年前からアニメファンたちの共通言語になっています。

 原作ゲーム発売は2004年、そこからさまざまなプラットフォームでの発売が続き、最新では2021年にサイドストーリー集『CLANNAD 光見守る坂道で』のSwitch版が発売されています。

 アニメは1期は2007~2008年、2期は2008~2009年に放送されました。京都アニメーションは既に2005年に同じくkey作品の『AIR』、2006年に『Kanon』のアニメ制作を遂げており、この後京都アニメーションは2009~2010年に『けいおん!』、2012年には『氷菓』と『中二病でも恋がしたい』をアニメ化しています。

アニメ『CLANNAD』感想

 ここからアニメ『CLANNAD』の感想を述べていきます。ネタバレ大有りですごめんなさい。私はゲーム原作を通っておらず、2023年時点でCLANNADを見ました。21歳の男性です。

風子が好きだ。異論は認める。

 風子が好きです(大事なことなのでry))。

 この作品の感想を述べようと思っているのですが、この作品全体を通しての一貫した大目的のために進むストーリーではなく、3~4話程度ごとで個別のヒロインの問題を解決していく構成のストーリーになっているので、「全体を通しての感想」というものを述べるのはとても難しいです。

 ですので、個人的に印象に残っているところを取り上げて述べようと思います。(以下ネタバレ)

 まず風子について、風子が1期後半で和ませ要員として登場する度に心が勝手に救われていました。
 この子が抱えている問題は、交通事故で意識を失ったまま寝たきりでいること。
 そして彼女の願いは姉の公子さんの結婚式のため、できるだけ多くの人に結婚を祝ってもらうこと。

 マジでいい子すぎんか風子。

 印象的なのは風子がどんどんみんなの記憶から消えていく描写です。
 忘れられていく寂しさの中にいるはずの風子と、絶対に忘れたくない朋也。
 初見のときはストーリーを理解するのに必死であまり自分の感情に目が向けられなかったので、何ならもう一回見たいです。

渚の家族と、『家族』の在り方

 一期最後は渚と朋也のストーリーです。朋也の家族と渚の家族が対比されるように描かれ、遂に渚が夢を叶える物語です。

 この物語で、18話でのただのテニスで朋也を取り巻く恋愛にいくつかの決着が着いてしまうという、とても粋で、そして脳が破壊されそうになるシーンがあったり、ラストで何故朋也がこれほどまでに人を助けようとするかの動機が間接的に分かったりするのですが、
 私が個人的に印象的だったのは渚の家族についてのストーリーでした。

 ここで世間一般のご意見を伺いたく1つ問いたいのですが、皆さんの実家のご家族の雰囲気としては、「岡崎朋也家」と「古川渚家」のどちらに比較的近いでしょうか。

 個人的なことで申し訳ないですが、私の家は、間違いなく岡崎家です。
 「自分のことは自分で決めなさい。」「犯罪だけはしないでね。」「必要なお金は出す、後のことは知らないよ。」
 父はそうでもないですが、母はいつもこんなことをいう人でした。
 父も母も働いていますし、子供の事ばかり気にしてられないというのが実情なのでしょう。しかし、CLANNADを見た後だと、「もしかしたら僕の家庭は岡崎家と同じなのでは」と怖く思うようになりました。

 決して子供に何も関心がないということはありません。妹の話ですが、母は子供の部活の大会はちゃんと見に来ますし、発表会があるというなら、見に来るどころか子供と同じくらいかそれ以上に緊張しています。

 でも、きっと本質的には岡崎家と変わらないのでしょう。
そして私は、古川家の家族の在り方がとても美しく見えました。

 家族を和ませたい父親、毎日その父のネタを全て拾って和ませてくれる母親、その愛を受けて笑って過ごしてくれる子供。
 これは、間違いなく理想の家族の在り方であると言えるでしょう。

 これに対し私は、自分の幸せも不幸せも一人でどうとでもするのが当たり前で、育ててくれた以上のこと、自分の功績や思い出に、家族の存在は曖昧にしか存在しない。
 だから、「ありがとう」と言いたくても何に対して感謝しているのかが自分でも分からないから言えない。「寂しい」と言いたくても、寂しいのが当たり前だったから、今更どんな感情・状況が「寂しい」なのかも分からない。
 きっと朋也にも同じようなことが言えるのではないでしょうか。私は最終話を見終わって、家族の美しさに感動した後に、自分の家族を振り返ってそんなことを考えていました。

雑多

 私自身に向けてですが、「家族に何を感謝していいのか分からない」なんて、自分勝手の傲慢野郎にもほどがありますね。。。

 という訳でここから2つ、軽く雑多な感想を述べていきます。

 まず1つ目に、ギャグパートの多さがすごい。
 これは、Key作品の特徴で、アニメ化してもしっかり残されています。
嫌いなわけではないんですけど、本筋と関係ない話が長く続くので物語の問題に対するストレスが薄れていっちゃって、物語のクライマックスで感動しきれない自分がいたことも事実ではありました。
 嫌いではないんです、Key作品の『Summer Pockets』はゲームでやっていて、ギャグパートで爆笑してとても楽しかったです。

 2つ目に、早くAfter、というかグランドルートが見たいです。
 ここまで友達を救ってきた朋也が、渚や風子などのヒロインたちが、これからどのような道を歩み、完結に向かうのかがとても楽しみです。
 孤独の世界の少女とロボットもまだ良くわからないままですし、朋也も春原も部活で挫折して、これから救われるのを期待してます。

 (渚が夢を叶えたことで彼らの夢も叶って、それが既に救いになっているのかもしれませんが…)


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