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コガモを戴いたお話。

素敵な出会い。

去年の12月も終わろうかという頃、イベントとtwitterを経由してとても面白い出会いがあった。
生物多様性、自宅でビオトープ界隈等で度々注目を集め13,736フォロワー(2024/5/20時点)を誇る「タだお」様と邂逅したのだ。
( twitterID : @zarigani03 )
更に言えばその前に開催されたガタケットにてタだお様の奥方のサークルでお世話にもなった。
そのときのお礼もかねて自然薯やら地物野菜をお渡しした際に「コガモ」をいただいた。
さて本題に入る前にここでminneで「itomichi 山と刺繍」様の商品を見たってくれな!

さて本題。

いただいたコガモの肉がこれだぁーっ!!

ドドンッ!!!!

コガモはいつでも食べられる家禽のアイガモと違い11月15日から翌年の2月15日までの限られた期間のみ狩猟できるジビエ肉である。
つまるところこの個体はタだお様手ずからハントし精肉までこなしているのだ。
足を向けて寝られない…!

肉はアイガモよりも赤黒く柔らかくかつ筋肉質な身と脂質豊富でクリーム色がかった皮をしており大変美味しそうだ。
丁寧に処理され脱水シートに包まれ真空パックにまで入っているという徹底ぶり。まったく臭くもない!
なんてプロフェッショナル!!

左の大きい塊が胸肉、右の塊がもも肉。ということであっているのだろうか。

ただコガモは名前のとおり小さく他のカモ類に比べると取れる肉量は少ない。
家禽であるアイガモみたく鍋に入れたり北京ダックみたくどかんと使う料理にするには些か心許ない。
なのでアレをやるか。
ローストやるか。

コガモのロースト。

ローストと言ってもフレンチみたいものではなく和風な味付けにしてそのまま食べても南蛮にのせても美味しいように仕上げるのだ。

焼くと脂がジュワジュワ出てきて勝手に表面が揚がっていく。
タレに漬け、に煮る覚ますを繰り返して完成。

作り方に関してはたくさんネットに転がってるので割愛させていただくが野趣を楽しみたいので酒や味醂はおさえて調味している。

スライスしてそのまま。

味はアイガモよりも濃い…というか「血」の風味が目立つ。
これは何も鉄くさいとか生臭いとかではなくとてもジューシーなのだ。
また脂もベタついた感じはせずアッサリとしながらもコクがありまったくくどくない。
野趣あふれるどころかむしろ食べやすすぎるくらいだ。
醤油ベースのタレにも関わらずこの上からベリー系のソースをかけても相性が良さそうな感じがする…いや、良いワサビを荒微塵にしたやつをつけても…単に七味もいいなぁ。
加熱してもパサつきはなく歯に挟まるような繊維感も目立たない。
なんというか…よくできすぎじゃないですかね?キミ?

まとめ。

今回はタだお様のご協力のもとコガモをお裾分けいただいたのだが本来ならば「冬のごくの限られた時期に許可を得た人間だけが獲れる肉」というのは一般人である我々にとっては縁遠く下手をすると一生食べられないまま終わる事もありうるもの。
それを完璧な状態で調理して口にするというのは僥倖そのもの。
ぶっちゃけ市販の若鶏やアイガモのパストラミなんかよりも食べやすいし美味しかった。
タだお様、この度は本当にお世話になりました。
今度、一緒にウシガエルハントしてソテーとかカレーとかフライとか色々食べましょうね…デュフフ。

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