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スマホはなぜ勉強に適さないのか?〜スマホの勉強での使い方を考えてみるシリーズ①

こんばんは!ステーキソースです!

 前回の更新から時間が空いてしまって申し訳ありません!講師業が少し忙しくなってしましまして、考えをまとめるのに時間がかかってしまいました(T . T)

 さて、今回からは2部構成でスマホをどうにかして勉強に有益に使えないか?を考えていこうと思います!その第1部として今回はそもそもなぜスマホは勉強に悪影響なのか?について自分なりに考えを述べてみたいと思います!考察した結果、大きく分けて3つのスマホの勉強における弱点を見つけました!

1、スマホが兼ねている機能が多すぎる

 自習室でスマホの誘惑に負けている生徒たちを観察してみたところ、使っているアプリは様々でした。ゲームアプリと一言で言っても同じアプリの人はおらず、また、LINEで話をしていたりTwitterを見ていたり、漫画を読んでいる子もいました。そこで、思いつく限りにスマホでできることを挙げていくと、

検索エンジン、YouTube、SNS、電話、カメラ(アルバム)、学習ツール(映像授業とか)、漫画など電子書籍、電卓、メール、時計etc...

 可能な機能としてはショッピングや電子マネーなどもっとたくさんあるでしょうが、中高生がよく使うものとしてはこんなところだと思います!ただ、この中で純粋に勉強に活かせるものは太字になっているものくらいではないでしょうか?

 このように、遊んだり娯楽として扱うツールと学習に使えるツールが混在していることが、生徒にスマホを見ていることを正当化させているように思われてならないのです。確かに、英単語アプリだったりスタディサプリだったり、学習ツールを利用して適切にスマホと付き合っている生徒もいますが、多くの生徒は堂々とゲームやSNSに興じてしまっているのが各塾の現状ではないでしょうか?

2、スマホやネットの普及を昨今の入試は意識している

 ですが、そんなスマホやネットの普及や、それが生徒に与える影響を昨今の入試はとても危惧しています。具体的には、2021年初頭から行われる大学入試共通テスト。旧センター試験ですね。数学と国語の記述式試験の採用は見送られましたが、身近な現象へ知識を応用したり、英語であれば文法知識を問う問題は廃止され、すべて長文の中で問われることになりました。

 これは、表面上の知識であればすぐに検索すれば出てくるから、その知識をどう使うかこそ問われるべきだ、という昨今の情勢を加味したものになっています。

 どれだけ時代が進歩しても変わっていないのは、小中高生の勉強の目的は常に入試に向いてきたということです。カリキュラムにおいても、早めに終わらせて3年生の後半もしくは1年間を受験勉強に充てる中学校・高校がほとんどでしょう。

 昨今の入試が今までのような知識量を問うようなものでなく、読解力や表現力、考える力を求めているなら、否が応にも学生はその力をつけていくべきなのです。だからこそ、スマホやネットとの向き合い方は、もう一度考え直す価値があると思います。

3、スマホから得られる情報と受験でのニーズのズレ

 ではスマホを使って受験勉強をしようとした際、最もよく使うのは検索エンジンではないかと思うのです。ただ、ここにもいくつか問題があります。最も大きいのは、検索エンジンで表示される情報と受験勉強におけるニーズのズレです。

 検索エンジンは気になる言葉を「ググれ」ばすぐにそれについて教えてくれる便利なものですが、それゆえ、そこに集められる情報は、ちょっと気になって調べた人、もしくは普段出会えないような専門家の話を知りたい人に特化したものが多いです。結果、検索エンジンではこれまでの受験で必要とされていたような、覚えるべき最低限の知識、もしくは受験に直接は影響しない詳しすぎる知識のどちらかを紹介するホームページが多いです。

 そのため、昨今の受験で求められている深く読む力や考える力を養う機会が検索エンジンによって減っているように感じるのです。もちろん良質なホームページは数多く存在しますが、中高生が木になる語句を検索にかけていきなり良質なページにたどり着けるかには疑問が残りますし、ニーズのズレたページを見てもそのズレに気付けないことがほとんどだと思います。

 また、スマホの画面は小さく、普段使う教科書の4分の1程しか一度に情報を表示できません。スクロールして画面を動かしながら読んでいると、どうしても目立つレイアウトの部分にのみ目が行きます。すると、ただでさえ表面的な情報が部分的にしか入ってこず、目的のことを理解するのには教科書をよく読み込むのと同じか、それ以上の時間がかかってしまいます。

結論;スマホを勉強に使うには“集中力“と“検索力“

 ここまでの話で、スマホを使って勉強するには、①他の機能に目移りしてしまう危険性と②得られる情報と学生が目指す受験勉強のズレ、の2つの障壁があることを述べてきました。これらの障壁を克服するために必要なのは、勉強に必要なツールのみ使う集中力と、適切な言葉で検索をかけてホームページの良し悪しを判断する検索力が必要であると言えます。

 というわけで、次回は実際にスマホと勉強が共存していくためには具体的に何が必要なのか、どんな工夫ができるのか、またスマホならではの新しい勉強方法を考えていきたいと思います!次回もよろしくお願いします!

ご清聴、ありがとうございました!

 

 


 


 

 

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