「姉のパンスト」(手記形式小説)

親愛なる隼人様へ

顔+性格+足フェチが暴走中の者です。
この間、このような事がありまして。是非とも聞いて頂きたいのです。宜しくお願いします。
高校生の僕の姉は、美人、と言うより、いつもはとても綺麗で性格も家族の中では一番素直で優しいのです。滅多に怒ったり泣いたりもしません。ただ、ちょっと天然なので口調とかはあどけなさが残ります。ですがついこの間の夕方、姉がピアノの発表会から帰って来た時の事です。

白銀のカチューシャと、真っ白なドレス、薄手の白パンストに身を包んだ姉の姿は、上記に増して、尚も麗しく華やかで、正に天使のようでした。帰宅した時も途端に玄関でオーラが漂っているように見えました。
そこで、その姉が帰宅後すぐに、バスルームでそのフォーマルウェアを脱いで着替えた後の事でした。
足フェチと僕がさっき申しましたように、姉は色白で細身の綺麗な顔してるけど、あれはどうなのだろうと思い、洗濯籠から、姉が脱ぎ置いていた、発表会の時ずっと着用していた薄手の白パンスト爪先部分を鼻にあてがい、思い切り息を吸い込みました。すると、余程か緊張していたのか何なのか、姉からはイメージを絶する程の、中々強烈な足臭が鼻を突きました。納豆に酢やレモンを混ぜたような感じでした……。
しかも、そこを姉に見つけられてしまい、姉が半泣き状態で僕を睨み付け、山姥のような形相で僕にじわじわと迫って掴みかかって来たのです。

「いつもはあんなに優しい姉さんが……。」と心の中で思いましたが、
僕は事を詫びて、土下座をし、「ごめんなさい。もうしませんから許して下さい。反省してます。」ときちんと三つ指を突いて謝りました。

すると、そこそこのところまでは「分かったわ。じゃあ、ビンタを一発からゼロに。つねくりを5分から2分に。足裏顔面踏み付けを2分から1分に減らしてあげるわね。可愛そうだものね。でも、完全にはもう許さないわよ。覚悟はしてね。それで許してあげる。」
と、ちゃんと謝ったのに、きっちりとは許してくれませんでした。

先ず、"「優しいから怒らない」は全くの誤り"であり、
"「優しいから謝れば何でも許してくれる」も大きな誤り"
だと言う事は大よそ分かっていました。

しかし、あれだけ誠意を込めて謝っても、天使のように優しい姉は、半分は悪魔のように変わり、ゆるしては貰えなかったのです。やはり、姉にとっては余程のショックだったのでしょうか?
町内でも一番優しいとは思っていましたが、ある事についてだけと言う事になれば、やはり人一倍嫌なのでしょうか?

補足しかし、姉にはいつも作文の代筆や、数学の応用など、いつも勉強と運動はイマイチな姉に僕は世話を焼いているのです。その僕を誰と心得るのでしょうか?
性格と容姿では姉に勝てませんが、勉学や運動は僕が遥かに上ですよ。
断言します。

                                          PS 滋郎

滋郎君へ

高校生とはいえ男性ですよね、お姉さんといえど女性です。お姉さんに対してとても酷いことをしてしまいましたね。怒るのは当然でしょう?ましてやそれが弟、お姉さんは嘆いたでしょうね。それと同時に人の脱いだものの匂いをかぐということは以ての外、変態行為ですよ。逆の立場で考えてみてください、もし仮にあなたの脱いだ下着を誰かが匂いをかいでいた、ショックだと思いませんか?
してはいけなかったと思います。変態行為だと思いますよ。「いつも勉強と運動はイマイチな姉に世話を焼いているのです」とありますが、何の関係があるんですか?自分がされたらどう思うか考えた方がいいと思います。それに人を嫌な目に遭わせたのに,言い訳ばかり言っていて子供っぽいです。

                                          PS 隼人

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