コメディ小説「リケジョな姉とボク」

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美人の姉「さあ、次郎。私のこの、スカートとストッキングを今から、穿きなさい。私のおやつのビッグプリンを勝手に食べた御礼よ。ふふ。なんなら無理矢理穿かせてあげるわね!これで一緒に、表、出るのよ。言う事、聞きなさい!ほらっ!私はこれでも、科学サークルだけでなく、剣道部で鍛えてるんからね!無駄な抵抗はよしなさい。」

やはり、ひ弱な僕は、姉の力の強さにも手際の良さにもかなわなかった。

弟「姉さん!本当にごめんなさい。反省してますから、気を付けますから許して下さい。」

僕の心の声
(科学部に入っているなら、プリンの一つや二つ、作ればいいだろ?)

姉「あら、何か言ったぁ?最近、心の声まで聴こえる補聴器を、科学サークルのOBが一つプレゼントしてくれて、それ、入れてるんだけどなあ。しかもそのOBは5つ年上の私の彼氏で、IQ300余りある、天才なのよねえ。」

僕「へぇ~そうなんだ…
姉さんの彼氏、顔はいまいちだけど、頭は世界一だから、尊敬しているよ」

(IQ300ねぇ…)
僕は、姉がいない合間に、欠点はないか考える。
人間という者は、完璧主義はいても、完璧人間はいない。
必ず欠点はある。
(考えろ…考えろ…)
僕は、まるで呪文のように何度もそう言い聞かせた。

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