マガジンのカバー画像

夢が叶う時と、その後。

14
夢が叶う瞬間とは、最高の打ち上げ花火が上がった時に、似ている。🎆🌊 大きな喜びも一瞬なら、儚さも一瞬。 だから、そこでまた、更に上を行く、次なる更なる素晴らしい打ち上げ花火を開発…
運営しているクリエイター

2018年6月の記事一覧

「独り飲み」(随筆風な小説)

 今日は、隣町にある行き付けの飲み屋に、一人で来ている。そう。マスターとママがとても気さくで、一人で浸るにもなかなか良い所でもあるのだ。
 以前は、何度か、誰かと来た事も勿論ある。職場の人や、昔ながらの友達、大学時代の友達などを誘って飲みに来た事もある。しかし今日は一人。そう、やはり時には一人で来たい時もある。別に友達や同僚が、都合悪いとかでもなく、今日は初めから一人で来るつもりだったので、誰にも

もっとみる

「正義から倫理へ~正義と言う日本語の墓場~」(随筆)

「悪と言う名の正義」と「正義と言う名の悪」
果たしてどちらが正義か?
 勿論、曲がった事が大嫌いで正論をやたらとくどくど吐き捨てて却って周囲から煙たがられるのは、後者ではないか。
 主観によって断罪することは暴力である。独善的とも言う。
 それぞれの価値観を認め、受け入れた上で、その中でその価値観に沿わない行動に対して正論を言うことで、それが忠告、助言になる。
 私はまだ主観的な見方で善悪を判断す

もっとみる

真昼の蛾(小説)

 河川敷にて。純子と言う十六歳の少女は、スーパーの袋を片手に、空き缶や空き瓶などを拾い集めている。日曜日の午前十一時頃であった。河川敷には、資源ごみなどが沢山落ちている。新聞紙とかも落ちているので、それも拾って袋に入れている。本日は程良い天気であり、今は五月の中頃になるので、そこそこ暑いが、純子は長袖の白ブラウスを着ていた。それから、青いハーフパンツに、サポート用の黒いハイソックスにスニーカーだ。

もっとみる

夢があると言う事の幸せ(日記兼・随筆)

 夢と愛が、最高の壊れ物だと悟った時、新たに生まれるのが「勇気」だ。

 自分は、働きながら作家を目指している。学生の頃から小説を書くのが好きだったので、完成した作品はいつも出版社に投稿している。元々は漫画家を目指していたが、段々と絵を描くのが億劫になって来たのか、いつの間にか漫画は描かなくなっていた。漫画オタクを卒業した今では、まるで文学マニアのようでもあり、娯楽小説や古典、世界文学等を読み漁る

もっとみる