STAYTHEE開発者対談
この記事とTRIBUSの説明
RICOHは、TRIBUS(トライバス)という新規事業創出のプロジェクトを推進しています。
社内外の人たちで構成されたスタートアップを送り出すプロジェクトです。
この記事は、TRIBUSの取り組みを多くの人に知ってもらう、TRIBUSのチームや製品に興味を持ってもらいたい、そのために、大企業の新規事業はどんな感じや想いでやられているのか、なかなか外側には公開されにくい現場の声を可能な限り公開していこうという企画です。
人物紹介
小関 和宏 (こせきかずひろ)
1958年生まれ。東北リコー株式会社、中国東北理光福州印刷設備有限公司・総経理、リコーテクノロジーズ株式会社・理事を経て、リコーのTRIBUSに参加。リコーの新規事業スタートアップを立ち上げている。
久下玄(くげはじめ)
1981年生まれ。デザイナー、エンジニア、ストラテジスト。家電メーカーの工業デザイナーを経て、統合デザインファームtsug(ツグ)創業。国内外企業の事業、プロジェクトに携わる。並行し、決済スタートアップのコイニー(現hey)に創業メンバーとして参画。初期のデザイン・エンジニア組織の統括、ブランド構築などを担当。慶応SFCや東京造形大学にてデザイン教育にも携わる。RICOHのTRIBUSプロジェクトのメンター、事業立ち上げのサポートをしている。
専門領域の垣根を意識しない
久下
RICOHのTRIBUS(トライバス)という新規事業創出のプロジェクトで、実際に新規事業をやっているチームからお話を聞くという企画です。対談形式で、色々事業の紹介をしていきたいなと。
今日お話しいただくのはその中のひとつのチームリーダーの小関さん。今現在の所属と何やってるかみたいなのをさらっとお伺いしたいです。
小関
今の本籍はリコーテクノロジーズというRICOHグループの設計専門会社。複写機とかコピーとか、その周りにつく周辺機器とかを企画から設計、開発をしている。設計集団の会社ですね。
久下
小関さんはメカエンジニアなんですか?
小関
私ですか?私はまあ何でもやりましたけど、本当は通信屋なんですね。通信系の資格を取ってたんですけど、全然役に立たずに。
モーター構造とか。メカトロ屋さんですね、はい。
久下
じゃあソフトウェア的なものとハードウェア的にも両方やる的な感じですか?
小関
昔ですね、今無理ですけど。私の時って、計算機だとCOBOLとか、マークシートにこう鉛筆で一生懸命書くっていう時代なので、あとBASICとかですね。
久下
昔は多分、両方やる人結構多かったと思うんですけど、ハードもソフトも。それこそ我々の世代なんかだと、ソフトの人はソフトの人で、ハードの人はハードの人で結構細分化されちゃってるので、逆にそれ一緒にやる人が今新しいとか言われてるぐらいの時代ですからね。
小関
ああ、なるほどね。本当はね、そこまでデザインできちゃうと。
久下
design engineerなんていう肩書きが今、ありがたがられたりするんですけど。
デザイナー的にもエンジニア的にも考えられるみたいな。
ものづくりのハードコア世代の人たちは、結構そういう人実は多いんですよね。そういう名前で呼ばれてなかっただけで。
小関
そうかもしれないですね。もともと通信屋なのにメカ図面ドラフターに向かっ書いてたらびっくりされちゃいましたよ。
久下
お前なんでハードウェアをやってんだと。
小関
そうそう。最初は公差(設計上許容する寸法のばらつき)の入れ方なんてわからないじゃないですか。
だからまあいいやって適当につけたら、作ってくれる人から説教を受けましよ。
そこからですかね。やっぱり図面に責任持つっていうこと。ものすごく責任大きいなあっていう。
教育されたというかね、叩き込まれたというか。
そこはもう苦い経験。
久下
逆に今、そういうのをみんな欲しがってますけどね。
企業内のトレーニングって、どこも型にハマっちゃってるから、どこの企業も個人では狭い範囲しかなかなか学べなくて。途中でキャリアチェンジできないみたいな人も結構多くなりがちですよね。
小関さんぐらいの世代ってそういう人は結構多かったんですか?
小関
はい。いましたね。
だから私もまあ、若いときはRICOHの研究所に。
研究所だったんで機械の人が電気回路書いてたり。
電気の人が機械書いてたり、なんかそういう人はいっぱいいました。
久下
今はもうでっかくなったメーカーの創業記の話とか聞くと、そういう人ばっかなんですよね。今でこそそういう世代の人たち、ある意味、追加教育コストなしで、結構なんでも作れる便利な社員だと思うので、その力をうまく使えばいいのにと思っちゃいますけどね。
小関
ああ、そうなんですよね。はい、はい。
水中カメラアクセサリーというアイデア
久下
職能の細分化も壁になってて、まあいろんな企業がなかなかこう新規事業が難しくなってると思うんですけど、まあそんな中、今回はですね、リコーのプロジェクトとしてTRIBUS。これは新規事業のアクセラレータープログラムですよね。
そこにまあ、小関さん含め仲間達と応募したと。
今作ってるSTAYTHEE(ステイシー)について紹介ください。
小関
今ですね。RICOHの360度カメラ、RICOH THETAをですね、水中でも陸上と同じような撮影がしたいと言うことにチャレンジしているんです。
例えば、みんなで写真をTHETAを地上で使えば自撮り棒を使えばみんなで集まってすぐ撮れるじゃないですか。水中ではちょっとそれができない。
固定できないし手にずっと持ってないといけない。
360度カメラの特徴っていうのは、近場はすごくでっかく写って遠くは小さく写る。
撮影者は自分の顔がドアップになっちゃう。
集合写真っぽくなくなっちゃう。
久下
なるほど。
水中ってスキューバダイビングとかの水中ってことですよね。
水中で360度カメラって使ってる人多いんですか?
小関
私は趣味で潜りに行くんですけど、お会いしたことはないですね。
久下
ロードバイクとかスノボとかで使ってるの、まあまあ見るじゃないですか。
スキューバダイビングの人口とどっちが多いんだろう?なんかダイビング系のギアっていうのは、普段あんまり目に入ってこないですよね。
小関
うん、100万人と言われてるんですけどね。あの日本だけですけど、100万人。
久下
どうしてそこに対するプロダクトを作ろうと思ったんですか?
小関
水中撮影って難しいんですね。
例えばですね。インストラクターさんが海の中に連れてってくれる、ファンダイビングっていうんですけど、生き物とか風景を探しながら案内してくれるわけですよ。
インストラクターさんがここに何か生き物がいるってこうボードみたいなのに書いてくれるんですね。
子供が字を勉強するような、書いてすぐ消せるやつですね。
これこれって教えてくれるんですけど。
見てる角度全然違うじゃないですか。インストラクターここにいて私は別の位置にいて。
サンゴの枝の陰に居るとわかんないんですよ。
そして私、近眼なんですね。でゴーグル(水中メガネ)にレンズ入ると具合悪くなっちゃってダメなんですよ。
久下
なるほど。
小関
なので今度はカメラ。
水中ハウジングつけたカメラで液晶見たくなるんですよ。
そうすると今度は老眼で見えないんですよ。
何も見えてないので、雰囲気でシャッター押すのでピンぼけになる。
ファインダーの間からズレてたり。
一生懸命写真撮るわりには何も自慢できない写真。
それは面白くないなと思って。
思い立ったら、できる範囲で、まず手を動かした
アイデアの元はその体験の改善になるかなっていうことよりも、もともとは360度カメラを水族館の大型水槽に入れたかったんですよ。
2015年ぐらいなんですけど。
久下
約8年前。
小関
うん、その頃はまだTHETA用の防水ハウジングがなくて。
自分で作るにもちょっとなあと思って。
でそのうち、やっぱり水中ドローンに入れたいなとか思ってる間に、このリコーテクノロジーズの中で、「技術の果てまでヤッテQ!」っていう、社内のコンペに出したら、共感を受けちゃって、やってよっていうことになって。
で、お金もないながら、自分でお風呂場でやりながら実現して。
久下
じゃあTRIBUSプロジェクトが始まる前から、自分でもうコツコツやってたんですね。このネタを。
小関
やってましたね、はい。
2018年くらいに、お風呂の実験がうまくいったんで、ちょっと作ってみて
久下
TRIBUSのタイミングもある意味良かったんですね。
小関
ああ、そうですね、それはありますね。
久下
なんかありますよね。そういうなんかちょうど良いタイミングみたいなものって。
元々のバックグラウンドもそうですけど、結構小関さん自身がとりあえず作ってみる系の人なんですね。
小関
うん、そうですね。100円均一のお店大好きです。
久下
ああ、分かります。
とりあえず分解する前提で物を買って来たりとか、なんかそういうのは結構あのハードウェア系のデザイナーとか、エンジニアよくやりますよね。
小関
うん、うん。
久下
まともに使わないで分解目的で買ってくるとか、なんかの構造を抜き取るためだけに買って来られただけのものあの残骸みたいなのが家にちらかってる人多いですもんね。
小関
今回は一番最初、これ(100均のプッシュディスペンサー)。
コロナ禍が始まる前にね、アルコール入れて消毒とかするに使ってたんですけど。
浮力調整するのに水を入れたり、空気入れたりするじゃないですか。
これを使ってお風呂場でこうやってたらなんか調整できるかなと思って試してたんですけど結構大変でしたね、これ。
久下
STAYTHEE は、元々その「浮力を調整する」というメイン機能が決まってたってことですよね。
小関
浮力って物理屋さんに参加してもらわないとシミュレーションできないものとばっかり思ってたんですよ。流体とか、圧力とか。
難しいんだろうなと思って、もうシミュレーションできないと出来ないものとばっかり思ってたんですね。
久下
でも、身の回りのものを使ってやってみたら割とできた。
小関
そうそうそう。
YouTubeで物理の浮力の講座を見て勉強したんですけど、あれの方がなんか難しかった。
久下
今の若い人とか、それこそ中学生とか、みんなYouTubeで何でも学んじゃいますもんね。
小関
うん、うん、ホントそうです。
久下
僕もの工学的な知識とかYouTubeとかでたくさん学びました。
小関
今は楽ですね。
ネットですぐ調べられるから。
昔はどの本に載ってるかとか、一生懸命探したり。
久下
数千円かけて買った本に欲しい情報載って無いとかザラでしたもんね。
今はラーニング速度が速い人にとってはもう世代関係ないですね。
共感してくれる仲間を集めていった
久下
今回このプロジェクトって、メンバーってどうやって集めたんですか?
だって最初小関さん一人で考えていたことが、今回みたいにプロジェクト化できるタイミングが来た時にどういうふうに、お声掛けした感じなんですか?
小関
一人は石嶺さん(現マーケティングとセールス担当)。
3,4年ぐらい前から水族館に入れたいねって言うことを一緒に考えてもらってモヤモヤしてたんですね。
あと安田君は私の近場にいて。
安全規格を専門にやってるんで、
安全に関わる仕事は大事なので。
あと安田くんはダイバーだったんで。
ダイバーの気持ちになってもらえるなと。
久下
皆さんRICOHの同じ部門所属じゃないんですよね?
小関
違いますね。
久下
ですよね。なんか企業の中でその部門越えてなんかこう。そういうプロジェクトを引っ張るのとかって、めちゃくちゃなんか心理的なハードルがありませんか?
小関
はい、はい。
元部下だったりしたんで…
久下
そこで上司力を使ったと…
小関
水野君(現ウェブ、マーケティング担当)は部下だったんですね。
久下
そもそも会社が作った役職とかの枠組みがだけだと、正直、こういうプロジェクトの仲間を集め、だって結構難しいじゃないですか。
メンバーの人たちは何を共感して参加してくれてるんですか?
ネタが面白いから?
小関
どうなんですかね?まあ、そうかもしれないですね。ネタ。
もともと海が好きだとか。
あとは何でしょう?まあダイビングやるからなんかいいなっていうとか。
久下
元々小関さんがプロトタイプとか、コンセプチュアルな部分や、核となるデザインを決めてたから、なんか仲間を集めやすかったっていうのもある感じですね。
小関
今日いろいろこう持ってきたんですけど。
700円でAmazonで買ったもの
これ(フロートハンドグリップ・GoPro用)なんか、「グリップの中にお金を入れても濡れませんよ」っていうキャッチコピーで買ったんです。
これこれこのままだと浮いちゃうんですけど。
上にあのシートを付けて、この中にあのお金だといくら入れても足りないんでちょっとお釣りの重りとかいっぱい入れてなんかやってみたら綺麗にお風呂の中で直立したんですね。
久下
水の中で同じとこにずっと浮いてられると。
小関
ええ。で、なんかこの空気入れたりとか、抜いたり、水を足したりとかっていうことを考えたんですけど、だいたい調整すればいいんだなって、なんかこの700円の道具からちょっと気づきをもらったんです。
久下
なんかすげーめちゃくちゃスタートアップっぽい作り方ですね。
小関
これ1万円だったら多分やらなかったですよ。
久下
結構、いろんなハードウェアでもソフトウェアでも、スタートアップの創業者が全然デザイナーでもエンジニアでもないんだけど、わかる範囲でありもので作ってみたみたいなことから始めた人結構いて。
わからないなりに作った系ですね。
そういうのが、あったから優秀な仲間が集まったって話、結構あって。
企業の新規プロジェクト、新規事業とかを見ていると、まず手を動かすよりも前に、頭とか言葉が先に来ちゃってて、全然先に進まないみたいのが、なんか九割ぐらいな感じだと思ってて。
小関
はい、はい。
久下
その、先にものを作っちゃう系をやってる小関さんはすごい面白いなぁと思いますね。いい意味で大企業っぽくない、スタートアップっぽい感じですね。
小関
うん、ありがとうございます。
こういうの、ちょっと図面描きたかったんですけど。
CADだと今、主流は3Dですよね。(CAD = キャド、設計用のコンピューターソフトウェアの総称)
ちょっとハードル高いし。
定規で線引いたら見えないんですよね、老眼でw。
さっきモーターをやってたっていう話をさせて頂きました。その時の精密加工する人のところに行ったんです。あのなんでもいいから作ってやるから、図面持ってこいって言われて。
スケッチしたやつもって、あと長さどのぐらいとか材料こういうのでやってよって言ったら作ってくれたんです。
でそれをお風呂に入れたら、良かった。
さらにおもりが必要かなということで0.1gのおもり作ってくれたんですよ。でそれをこの透明の筒で作ったんです。
それを持って、5メートルプールにドボンっと飛び込んで実験していったんです。
その後それを海の中で一生懸命やったんですよ。重さや回転機構の調整を。そうやって設計を詰めていきましたね。
新規事業と組織の壁
久下
昔からある大企業などでミドルキャリア以降の人、「新規事業任されちゃったんだけど、どう進めていいかわかんない人」たぶんめちゃくちゃいるんですよね。
自分たちの会社内だけでネタを探してとか、結構割と狭い範囲でみんな四苦八苦している感じなんですけど。
小関さんのチーム、ある意味超ゆるふわで、どんどん外から要素を取り入れてアイデアを製品レベルまで磨き上げた。
小関
やっぱりあの機構とか原理が単純だったんですね。アイデアが単純だったからやりやすかったのかもしれないです。
久下
元々精密系のプロダクトやってるから。今回のが単純って思えるだけな気もしますけどね。
とはいえ、かなりそのアイデアとか構造のジャンプがあったじゃないですか。
プロダクト自体も新しいセグメントの商品になってるから、それをどう広めようかみたいなのも結構四苦八苦してたりするじゃないですか。そういうのは、やっぱり新しい領域では結構難しいですよね。
小関
うん、うん。
TRIBUSで開催されたデザインの勉強会にちょっと苦しいながらも参加したんですが、あれ役に立ちました。役に立ってとても勉強になりました。
久下
手を動かす系のデザインエンジニアの人はもう当たり前のようにやってるから、逆に新鮮な感じなかったんじゃないですか?
小関
ああ、そうなの、そうなのと思いました。
久下
そうなんだ。時代によって、いろんな言葉やフレームワークが新しいのが出てきてるだけで本質は変わらなかったりしますもんね。
今回、小関さんの今までのコネクションから仲間が集まってきてますけど、今回組織の壁みたいの感じたところはあるんですか?
制度的にでもいいですけど。あるいは一緒に働くときのなんかとか。
小関
やっぱり事業にしていこうとすると売り方まで考えなきゃいけないじゃないですか。
色々教えてもらったけれども大変だね。
久下
まあ、そうですね。売るって軽視されがちですけど、事業の根幹ですからね。
小関
あとはね。やっぱり我々は自由にやってるじゃないですか。ある程度自分で目標を決めて、自分に対して日程決めて、お客さんとアポとってて思いますけど。
やっぱり組織で動こうとすると、やっぱり今までの社内プロセスがあるから。
わからないことを聞かれてくるわけです。
TRIBUSのチャレンジだと、今まで誰もやったことないことが多い。でも現時点でわかるわけないだろっていう主張は(社内に)通じない。
久下
まあ、そこはある意味のらりくらりと、いい感じにかわしながら行くしかないですね。
お話聞いてると、組織の壁や制約については「それは必要だよね」っていうようなぐらいでしかハードルを感じてないふうに聞こえるんですけど、そこってどうなんですか?
小関
うん、まあ、それは歳取って図々しくなったからですよね。
若い人たちだったら、課長さんから睨まれたり、お前何してんだよとかって言われちゃって進んでいけないですよね。
久下
ああ、なるほど。やろうと思っている人がルーキーだったら、マネジメント層とかはサポートしてあげないと、やっぱりなかなかやりづらいですよね。心理的なのは、大きいですよね。
小関
うん、うんうん、本当そうですね。
久下
なんか言われてるわけじゃないんだけど、言われそうとか。
小関
そう。今TRIBUSをずっと5月からやってる仲間(TRIBUS運営チーム)いるじゃないですか。皆さん若いですよね。それ、一生懸命やってるんですよね。
本当にこんな真剣にやって、自分の本業もやって、すごい人たちばっかりだなって感心しました。
久下
ほとんど小関さんは、組織の壁を感じてないって事ですね。なんかやりようによってはいくらでもやれんだろーみたいなのは、結構、世の新規事業をやろうとしているメーカーの人全員に伝わってほしいところですね。
小関
うん。でもへそくりがないとできない。
久下
それは人とか技術とか、そういうののへそくりですよね。確かにね。キャリアとして作ってきたものをうまく使うっていうのは、やっぱある程度ミドルキャリア以降じゃないと難しいですけど。でも、それをうまく使えない人の方がほとんどじゃないですかね。
小関
そうですね。
あと現場ですよね。(現在通っている)沖縄石垣がやっぱり現場なんで物凄い情報がある。いろいろイベントにも参加してて人脈も大事ですね。
事業に関する発信について
久下
メーカーで事業する難しさの一つに、発信するハードルってあるじゃないですか。許可申請とか面倒だし。
例えば、noteとかで発信とかも手続き面倒くさいじゃないですか。
それでも小関さんのチームはじゃあやろうってなってやってるところ、純粋にチャレンジにアグレッシブですげーいいなぁと思います。
小関
でもメンタリング受けなければ、絶対手をつけてないですよ。我々わかんないですよ。
久下
でもSNSアカウント作ったり、さっとすぐ動いちゃうのが結構すごい。
リサーチするにしても「じゃ沖縄飛んでくる」とかサッていくじゃないですか。
小関
まあ、それがやっぱり素直な行動力ですもんね。我々のチーム行動力。
久下
行動力。一番心理的なハードル、高いところです。
今回も小関さん先頭切って、プロモーションしに行っている感じですけど。
企業人の若い人はそれこそ発信とか、まあまあやってたりしますけどミドルキャリア以降の人ってあんまやってないですよね?
小関
私は長続きしないんですよね。
久下
今、若いスタートアップとかって結構中の人、みんな発信する人多いんですけど、あれってある意味超安い広告なので、みんな自分たちの商品とかすごく出すじゃないですか。
まあ最近、大きい企業も推奨し始めてますけど、もっとやればいいのになぁなんて思ってたんですよね。
今って、結構転職する時代じゃないですか。大きい企業にいた人とかって、別に会社から止められてるわけじゃないのにあんま自分のポジションや実績とかも外に出さなかったりするから、次の企業に移る際とかに開示情報が少なかったり。
別に会社を辞めろって言ってるわけじゃないんですけど、みんな発信したらおもしろいなと思うんですけどね。そんな中、小関さんのインタビューめちゃくちゃ面白い。
前線で何でももう作りたくなったら作っちゃう人、めちゃくちゃレアなので。
小関
はい。
久下
小関さん達、俺らオジサンだからって言うけど、あんまそれは関係ないですね。
どんどん発信していってほしいです。
新しい楽しみ、文化を作っちゃうようなプロダクトはやっぱ面白いと思うし、それが今回も強みだと思うので、色んな人に使ってもらって、いろんなフィードバックもらえるよう、ちょっとこの noteも含めて広めていきたいですね。
この後、またプロダクトの進化、開発の進化進捗とかも公開出来ていくと、いいかなと思います。じゃあ、引き続き頑張りましょう。
小関
はい、わかりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?